【愛知県・新城市-楊橋】
愛知県新城市海老を流れる谷川に架かるコンクリートアーチ橋です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 「海老」と言えば
 豊橋鉄道田口線の廃線跡がある所です。
 今回は鉄道は関係無いですが、
 地域の歴史を感じられる
 よい物件です。


 県道32号線海老交差点から
 北東に少し走ると
 「楊橋」があります。
 「やなぎはし」と読みます。
 ちなみに交差点からの道は
 橋の右側の道です。
 

 橋本体は古そうな
 アーチ橋ですが、
 高欄は新しい物です。
 歩道橋みたいな雰囲気だ。
 でも、親柱は立派な物が
 付いてます。

 
 アールデコ様式でしょうか?
 昭和初期かな?
 直線と丸の組合せで、
 長方形の窪みが3面にあります。
 銘版も残っていて
 「昭和七年五月改築」とあります。
 改築?
 
 隣の銘版には橋の名前が。
 「□□ぎはし」だけ読めますが、
 「やなぎはし」です。
 ホーロー製の銘版って
 どこも剥げてますね。
 
 こういう横が塞がってる
 アーチ橋を「充腹アーチ」
 って言います。
 でも、コンクリが
 きれいすぎるので、
 後から塞いだのかも?
 
 対岸の銘版には
 「谷川」
 “谷”の字が
 火と口を縦に並べた
 ように見えますよ。
 
 隣は「楊橋」。
 近くに「楊」という
 地名は無いようですし、
 何から付けられた
 名前なのでしょう?
 
 お次は橋桁を
 裏から見てみましょう。
 裏はきれい…
 でもないか。

 下を流れる谷川の上流では
 オパールが採れるそうです。
 
 橋桁を裏側から見ると
 何だか型枠の跡が
 傾いてる。
 アーチの根元と比べても
 明らかに傾いてます。
 道に対して橋が
 斜めに架かってるから?

 [2015年9月現在]


昭和初期に造られた、充腹アーチ橋ですが、元々はアーチと床板に隙間のある
「開腹アーチ」だったかもしれません。

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