【長野県・売木村-丸畑渓谷の吊り橋】
長野県売木村を通る県道沿いで見付けた、コンクリ主塔・木造橋桁の吊り橋です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 国道418号線から分かれる
 県道46号線が何となく気になってたので
 何気に通ってみたら、
 何とも素晴らしい吊り橋が
 ありましたよ!

 国道418号線から入って
 しばらくは走り易い道でしたが、
 人家が途切れてからは、
 アップダウンの続く
 細い道になってしまいました。
 そんな時目に飛び込んで来たのがコレ。
 木造トラスの吊り橋だ!
 これはぜひ渡らなくては。
 ちなみに、ガードレールのある道は
 県道ではありません。
 
 この橋は取水堰の為の吊り橋です。
 写真には写ってませんが
 立派なものがあります。
 中部電力の豊水力発電所に
 水を送る為だそうです。
 そこの大きな看板に書いてあった。
 

 シャットアウト!
 やはり立入禁止です。
 どこからか入れないものかと
 探してみましたが・・・
 完璧に塞いでありました。
 残念。渡る事は出来ません。

 
 ならせめてじっくり鑑賞しましょう。
 たいへん立派な補鋼トラスです。
 結構古そうです。
 ちょっと調べてみたら、
 豊水力発電所が1938年運用開始なので
 この橋が出来たのも同じぐらいでしょう。
 昭和13年で戦前ですね。
 これは当時のオリジナルなんだろうか?
 
 渡れなくて残念だな〜…
 って思ってたら問題が発覚。
 対岸の主塔のサドルの下に
 丸い物が… ハチの巣だ!!
 しかもスズメバチの巣ですよ!
 巣の周りを蜂が飛び回ってるのが
 ここからでも見えます。
 こ…これは、渡れなくてよかったのか?
[2012年9月現在]
 

 ハチが活動しない冬に
 再び行って来ました。
 3月なので枯れた景色です。
 ではさっそく近くで見て…
  あれ?
 何か違和感がありますよ。
 って、アンカレージが改造されてる!
 金属板が固定されていて、
 そこにメインケーブルが繋がってる。
 いつの間にこんな…

 
 相変わらず塞がれてるので、
 フェンスの隙き間から
 橋桁を撮影しました。
 昭和初期の橋の
 す−ばらしい景色です。
 渡れないけど…
 

 河原に下りて来ました。

 

 オール木造の橋桁。
 カッコイイです。
 こんなモノが
 こんな山の中にあるなんて
 よくぞ残っていたもんだ。
 蜂の巣も残ってた。
 でも、もう空き家だから平気。

 

 ぎりぎり近付いてみました。
 裏側も汚れていて、
 造られてから長い時間が経ってるのが
 分かります。
 岐阜県なんかにも同様な橋がありますが、
 もっときれいでした。
 本当に昭和初期のオリジナルなのかな?
 だとしたら75年も前です。

 
 売木川のここいら一帯は
 「丸畑渓谷」と言うそうな。
 滝やポットホールもある
 すーばらしい渓谷美だそうです。
 まあ、ここからは取水堰しか見えませんが…
 その取水堰の堤体はゆるい斜面で、
 まったく緊張感がありません。
 
 最後に取水堰の空撮…
 じゃなくて、上から見た写真です。
 ・・・何のレポートか
 分からなくなっちゃいましたね。

[2013年3月現在]

豊水力発電所は、1938年(昭和38年)運用を開始しました。
(1936年に運用開始という資料もあり。)
最大出力は14500kW。売木川の他に、和知野川からも取水しています。

主塔にスズメバチの巣が残っていますが、蜂にとって巣が作り易い場所らしく、
県道側の主塔には、蜂の巣が付いていた跡がたくさんありました。
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