【三重県・松阪市-茶倉橋】
櫛田川を高くまたぐ赤い吊り橋、茶倉橋。一見、崖の途中に架かってるように見えます。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 三重県で道の駅めぐりの最中に見付けた橋。
 一度行った事のある駅の側に
 何やら変わった吊り橋を発見!
 さっそく見に行ってみよう!!

 場所は三重県の田園地帯→■周辺図■

 現場は三重県の松阪市を通る
 国道368号線沿いの道の駅・茶倉の横、
 リバーサイド茶倉にあります。
 まずは道の駅の上の展望台からの
 眺めをどうぞ。
 駅の駐車場から急な階段を上がると
 田園風景が見渡せます。
 所々桜が咲いていて綺麗です。
 こんな場所から
 どうやって橋まで行くかと言えば…
 
 階段ですよ。
 え?別に珍しくないって?
 いえいえ、よく見て下さい。
 手すりに付いてる黒いモノ・・・
 銘板ですよ。
 そう。ここからすでに茶倉橋です。
 「ちゃくらばし」と
 「一九九七年三月竣工」。
 
 少し階段を下りれば
 正面ちょっと左に橋の姿が見えます。
 しかし、高低差があんなにあります。
 ここからがこの橋のユニークな所。
 螺旋階段で一気に下ります。
 
 た、高〜〜〜い!
 なんという高さ。
 30〜40mぐらいある?
 

 で、下を見ると・・・
 吊り橋の主塔が見下ろせます!
 こりゃすごいアングルだわ。
 普段見上げてる物を見下ろしてる。
 でも、具体的に
 高さのわかる対象物があるので、
 余計に怖さが増しますね。
 怖い怖いと思いながらも撮影。
 ゾックゾクするね。

 
 国道側の景色もイイよぉ〜
 櫛田川の対岸には国道と桜並木が…
 それに、右側を見ると
 この螺旋階段が建ってる崖があるけど、
 すごい断崖絶壁です。
 そんな断崖にも桜が咲いてます。
 桜の下でのお花見は命がけになりそう…
 川の中にあるのは取水堰かな?
 

 まだまだ階段は続きます。
 どんどん降下します。
 螺旋階段と言っても、
 円形じゃなくて、だ円形ですね。

 

 さっき上から見下ろしてた主塔が
 もう目の前に。
 塔のてっぺんにある
 メインケーブルを載せたサドルの様子が
 よくわかりますね〜。
 っていうか、初めて近くで見た。
 ほぉ〜〜、こうなってんだ。

 
 さらに下りて来ると
 アンカレイジが崖に刺さってます。
 コンクリの部分が小さいので、
 本当に岩盤に刺さってるのかも?
 それに、この角度からじゃ分かり辛いけど
 ケーブルが横に斜めってます。
 
 だいぶ近づいて来ました。
 反対側にも階段がありますね。
 高い橋脚が変なデザイン・・・
 じゃなくて、個性的なデザインね。
 よく見ると、
 斜めに張られたケーブルがあるけど、
 これは珍しいかも。
 でも、たるんでて役に立ってなさそう。
 
 橋そのものはいたって普通です。
 ケーブルが無ければ
 歩道橋みたいだしね。
 床板は金属製で、これも赤く塗られてます。
 本当に赤一色です。
 歩くとちょっと揺れます。
 走ればもっと揺れるかもしれませんが、
 そんなお行儀の悪いコトはしませんよ。
 
 床板のはしっこに何か付いてる。
 上にあるのは太陽電池?
 何かの計測装置なのかな?
 それにしても、吊り橋の床板って、
 なぜ隙き間が空いてるのだろう。
 風を通して揺れないようにするため?
 
 渡りきりました。
 階段が橋桁の横に付いてるので、
 両端がクランク状に曲がってます。
 だから外から見ると、
 橋桁が宙に浮いてるような…( ̄▽ ̄)
 左に立ってるのは主塔です。
 ライトアップされるようです。
 
 こちらのアンカレイジは、
 小屋の横にちょこんとあります。
 
リバーサイド茶倉の施設の一部です。
 「茶倉」なんて言うだけあって、
 茶畑が広がってます。
 ここでは飯南茶を生産してます。
 いわゆる「お茶処」ですね。
 三重県は全国第三位の生産量だそうな。
 あ!なんか社会科の教科書みたいになった。
 
 さて、恒例の橋の下です。
 頑丈そうな鉄骨が並んでますね。
 そして、先程の螺旋階段が見えます。
 一見複雑そうに見えるけど、
 構造自体はいたって単純な形ですね。
 
 櫛田川の河原からも見てみた。
 崖側の主塔と螺旋階段が
 断崖絶壁の前に建ってるのがよくわかる。
 あれを真下から見上げたらすごそうだけど、
 近付けません。
 
 橋もよかったけど、
 周りの景色もよいです。
 あの小さなダムみたいなの何かと思ったら
 「立梅用水井堰」っていう
 用水の取水堰だそうです。
 しかも、出来たのが大正14年!
 そんなに古かったの?
 現地じゃ知らなかったので、
 写真も撮ってこなかったよ。

[2010年4月現在]

道の駅・茶倉は三重県で8番目に出来た駅です。「茶倉」は地元の飯南茶の倉という意味と、
サンスクリット語で“輪”を意味するチャクラCHAKURAから来ています。
その道の駅・茶倉から対岸のリバーサイド茶倉を結ぶのが「茶倉橋」です。
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