【国道301号線-作手廃道群2】
国道301号線は、愛知県豊田市から静岡県浜松市までを結ぶ国道です。
狭い酷道部分もありますが、快適に走れる道です。そんな国道に残る廃道を見て来ました。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 愛知県には廃道が少ない。
 でも、探せばあるもんですね。
 3ケタ国道ながら、
 快適に走れる国道301号線の旧道が
 いい感じに廃道になってました。
 例によって地図の番号と
 レポートの番号は同じですよ→■周辺図■

 4番目の廃道から少し来た所に
 次の廃道はあります。
 例によって「線形改良廃道」です。
 まあ、今回の廃道は全てそうなんですが。
 さて、5番目の廃道は
 現道の右側のちょっと高くなった所。
 アスファルトが残ってますが、
 今より1mぐらい
 高い所を通っていたようです。
MAP番号【5】

 上の写真の廃道が繋がってるのが
 道路の反対側のここになります。
 何だかぶっきらぼうに塞いである。
 車には有効だけど、
 歩行者にはあまり役に立たないよね。
 現道との境目に雑草が生えてるのを見ると
 車が通る事はないみたい。
 
 こんな開けた所にあるのに
 けっこう落石が転がってる。
 山の方を見ると砂防ダムがあった。
 ダムが無いと
 土石流が発生してしまうような
 沢でもあるのでしょうか?
 もしかしてここって危険な場所?
 
 100mぐらいで終了。
 こっちのバリケードはどけてあります。
 いえいえ、けっして私が
 「邪魔だ、どけどけ〜〜」って
 どかした訳じゃありませんよ。
 こっちから入る車がいるのでしょう。
 こういうバリケード自体、
 どかせる事が前提ですしね。
MAP番号【6】

 上の廃道から道は下り坂になってます。
 右回りの大きなカーブの途中にも
 短い旧・廃道があります。
 ここの6番目に限り
 レポートが反対向きになります。
 まずは旧道部分から。
 ここは民家の横を通ってるけど、
 何かに利用されてるのだろうか?

 
 まるで私道のような雰囲気です。

 風景が枯れたように見えるのは
 ここだけ2月に撮影した写真だからですね。
 

 いったん現道を横切って
 反対側に続いています。
 旧道はヘアピンカーブでクルッと回って
 再び現道へ。

 
 赤い椿がきれい。
 それに、道が下ってる?
 現道はなだらかな坂道なのに、
 旧道は上がったり下がったり
 なかなか忙しいです。
 こんな道は走り辛そうだけど、
 昔は当たり前なのでしょう・・・
 ―っていうか今でもこんな国道あるし。
MAP番号【7】

 途中にある旧道を横目に…
 …一応見て来たけど、
 たいして面白くナイのでスルー。
 ここから再び本格的な廃道になります。
 まずは、ちょっとした広場になった
 旧道部分から。
 よく手入れされてるけど
 何に使ってるのだろう?
 
 これこれ、この雰囲気。
 上の旧道の続きは、
 森の中に消える廃道。
 

 バリケードが無いと思ったら、
 こんな奥の方にあった。
 路面はすっかり落ち葉と雑草に
 埋もれてます。
 杉の葉っぱですね。
 とは言え、まだ歩きやすいです。

 
 歩くのは問題無くても、
 車なんかじゃちょっと辛い状況に…
 ますます廃道指数アップ!
 並の林道より酷い状態に・・・
 
 ここで左にカーブをして
 あと少しで現道に出ます。
 …なんかある。
 って、軽トラの荷台だけ?
 不思議な落とし物…
 じゃなくて、不法投棄?
 こんな所にこそ、例の赤い鳥居が必要?
 
 ああ。また廃車が捨ててあるよ。
 でも、なんか様子が変。
 何だろうね・・・
 って、ひっくり返ってる!
 何でわざわざ裏向けてるのやら?
 おかしな事をする人もいるもんだと
 近づいてみたら・・・
 
 前が無い!!
 まっぷたつ!!
 半分しかあらせんよ!
 まるでカットモデルのように
 きれいに切り取られてます。
 60年代あたりのクーペですね。
 内装がビニール張りなのが安っぽい。
 それにしても…なぜ半分だけ???
 
 いや〜… なんか凄い物を見たなぁ…
 さて、気を取り直して
 探索を続けましょう。
 相変わらず杉の葉っぱが積もってます。
 終始こんな感じで、
 いい雰囲気の廃道でした。
 

 で、お終い。
 「赤い鳥居」の次は「まっぷたつの廃車」
 なかなか油断なりません。
 お次の廃道が目の前に見えてます。
 こちらも、旧道利用の広場のようです。

MAP番号【8】

 広場と言うより園地とかいう所みたい。
 ちょっとした緑地?
 旧道の路面は残ってるけど、
 イマイチ使い道が無いのか、
 バリケードで塞がれてます。
 まあ、取り敢えず歩いてみますか?
 
 ・・・こんな感じで終了。
 まったくネタにならないけど、
 廃道群のレポートなので
 こんな旧道も紹介しとかないとね。

 さて、次の廃道はどうだろう?
MAP番号【9】

 9番目も森に消える廃道ですね。
 普通の人なら
 バリケードが無くても入りません。
 でも、このバリケードが無いと、
 ここが旧道だって気付かないかも?
 

 少し先は、道だとわからない状態に…
 でも、
道マニアなら
 道筋がちゃんと見えます?

 なんて大袈裟な話じゃないんですが。
 写真だけ見てると
 そう思いたくなります。
 しかし、ここはまだましな方だと
 後から知る事になるのですが・・・

 
 おお。でっかい岩が落ちてる。
 じゃなくて、挟まってる?
 じゃなくて、岩の固い部分が
 風化しないで残った物ですね。
 四角い石を積んだ壁がイイ雰囲気。
 谷積みってヤツです。
 

 大きな落石が幾つか転がってます。

 
 短いながら
 廃道の雰囲気を堪能しました。
 では次。
 ちょうど画面中央にあるんだけど、
 全然わかりませんね。
 ・・・これは
 ・・・激薮の予感。
 
 予感的中です。
 完全に薮に沈んでいました。
 突破できないかと思って
 足を突っ込もうとしたら…
 なんか地面がナイ?
 いや、無いように見える。
 もしかして路面は崩落してしまったの?
 反対側に来てみたけどご覧の有様。
 ・・・残念ながら探索不可能でした。
MAP番号【10】

 もう少し行くと今回最後の廃道。
 一応、左側に旧道がありますが、
 どこが道なのかわかりませんね。
 でも、よく見ると現道の縁石が途切れてる。
 ここが旧道への入口です。
 
 やぶ、酷いです。
 なんかこういうのって、
 ヘビでも居そうでイヤなんですけど…
 短い廃道だと
 いまいちモチベーションが上がらない。
 でもまあ最後だし、
 さくっと行ってみましょう。
 
 もう完全なる廃道です。
 道筋を知らなければ辿れないぐらい
 酷い荒れようです。
 とは言え、単純な道筋なので
 迷ったりしませんけどね。短いし。
 それにゴミが沢山捨ててあった。
 こんなの誰も拾いに来ないでしょう。
 
 バリケードが見えたら廃道もお終い。
 その先は、駐車スペースになった
 旧道の跡です。
 外に出てから振り返って見たけど、
 とても道があるようには見えない。

[2009年6月現在]

ひとつひとつは短いながら、違う表情の廃道ばかりで、中々楽しめました。
特にまっぷたつの廃車にはビックリさせられました。
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