【長野県・伊那市-天女橋】
長野県伊那市高遠町を流れる、三峰川に架かる赤き吊り橋です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 国道361号から来れるのですが
 私は県道209号線から行きました。
 どちらから行っても、
 分かり辛そうですが…

 橋の下の広場に
 バイクを停めて
 まずはここからスタートです。
 主塔は重量感があり
 大変立派です。
 ちなみに、ここの広場の入口に
 ポールが立ってるので
 車は入れないかもです。
 
 橋桁の裏は、
 車が通る橋なので、
 頑丈に作ってあります。
 
 橋の正面に来ました。
 これは南側です。
 車が通れると言っても
 時間制限がありますし、
 重さも2tまでですよ。
 
 すぐ横から見れる場所があったので
 そこから写してみた。
 補剛トラスが支えられてるのが
 よく分かります。
 

 親柱みたいなこれが
 アンカレージでした。
 親柱みたいに銘版が付いてます。
 「昭和37年12月竣工」
 昭和初期ぐらいに出来た橋かと思えば
 案外新しい橋です。

 
 こちらは「てんにょばし」
 

 竣工年の銘版がある方には
 こんなプレートもあります。
 「昭和参拾七年天女橋改修落成記念」
 おや?改修?
 まさか橋の建設は37年より古い?
 プレートの周りには
 お風呂場のタイルみたいなので
 囲われてます。

 
 おっと、こんな所にも
 銘版があったよ。
 「山浦鉄工株式会社」
 製作会社の銘版ですね。
 
 では渡りましょう。
 車道橋なので
 全然揺れません。
 主塔のデザインは
 岐阜県にある小和澤橋と
 似た形です。
 出来た年が近いからでしょうか。
 
 主塔の下に
 こんな立て札が…?
 どうやら神社や地名の
 由来が書かれてます。
 
 振り返ると、
 南側は坂になってます。
 車道と言えど
 1車線分しかありませんので
 車が来ないか心配になります。
 さっさと渡りましょう。
 
 下流の方に2本の橋が
 見えますが、
 大きな物が「高遠大橋」
 手前の小さいのが「弁財天橋」。
 信濃の橋百選に選ばれたそうです。
 川の名前は「三峰川」と書いて
 「みぶがわ」と読みます。
 
 北側の主塔の上には
 何か立ってます。
 川を写してるカメラのようです。
 
 幸い車に出会わずに
 渡れました。
 こちらのアンカレージは
 ほとんど地面に埋まってます。
 
 銘版もこんなに下の方です。
 「三峯川」
 地図上なんかじゃ三峰川なのに
 「峰」の字が違います。
 隣の銘版は「天女橋」です。
 
 橋脚に付いた
 三角形のパーツが
 手を広げてケーブルを
 持ってるみたいだ。
 
 少し離れた所に、
 橋を上から見れる場所があります。
 そこに行ってみましょう。
 その前に… こんな物があった。
 庚申塔を沢山集めてあり
 「二十二夜さま」と言うそうです。
 
 坂を上がる途中に、
 二十二夜さま越しに
 橋を写してみます。
 崖の上から撮ったように
 見えますね。
 そんな訳ありませんが w
 
 高台に駐車場があり、
 そこからだと斜め上から
 見下ろす事が出来ます。
 川幅が狭いので、
 草地を跨いでるように
 見えますね。

[2017年9月現在]

「天女橋」は昭和37年12月に出来た吊り橋です。
建設したのは、駒ヶ根市に本社のある、山浦鉄工株式会社が担当したようです。
設計したのは、松田正太郎。
現在は「株式会社ヤマウラ」になっています。
アンカレージの横に貼ってあるプレートには、改修落成記念とありましたが、
古い橋を修繕したのではなくて、新しい橋を架け直した事を改修と言ったのでしょうか。
町長や町会議員の名前も並んでいて、並々ならぬ意気込みを感じます。
道ネタ「橋梁」TOPへ…