【愛知県・名古屋市千種区-天満すいどう橋】
名古屋市千種区にある、日泰寺近くに架かる古い橋です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 県道30号線に
 何気に掛かってる橋ですが、
 独特な形をしていて
 以前から気になっていた橋です。

 県道はずっと上り坂で、
 一番上に今回の橋があります。
 見るからに古そうな橋です。

 
 橋を渡るにはここから入ります。
 一見どこかの門のようですが、
 ちょっと入り辛い雰囲気ですね。
 ここは最近まで工事で
 入れなかったのです。
 コンクリがいい感じに汚れてる。
 
 階段をちょこちょこ上がり
 橋の下をくぐって反対側に出ます。
 近くで見ると
 塗り直されたのか、
 まっ白になってた。
 以前見た時は汚れていたのに、
 ちょっとガッカリ。
 
 橋桁は歩行者用なので
 幅は1.5mくらいか?
 それに床板はコンクリじゃなくて
 薄い板のようだ。
 仮設のような感じで
 ちょっと不安になる。
 

 おっと、こんな所に銘板が。
 竣工が昭和11年だ。
 1936年で、86年も前だ。
 改修が2回されていて、
 昭和・昭和・令和と
 「和」が3つ並んでいるよ。

 

 橋の上から見た県道30号線です。
 ここらは丘陵地帯になっていて、
 ここが一番高い場所です。
 北側を見てます。


 橋から西側を見ると、
 あれは給水塔だ。
 東山給水塔と言います。
 昭和5年に出来た物です。
 上には展望室もあり、
 眺めが楽しめますが普段は入れません。
 それに今は工事中なので
 近付く事すら出来ませんがね。
 

 今渡った橋を振り返ると
 東側には古い建物があります。
 これは東山配水場です。
 こちらは昭和9年に造られたそうな。

 
 橋を渡った先はスロープ。
 右を見れば、
 ツタに覆われた家があったりして
 昭和の雰囲気があります。
 
 階段を下りて
 180度向きが変わり、
 再び県道に向かいます。
 
 歩道をまたぐ部分は、
 短いトンネルみたいです。
 
 この橋の変わった所は、
 場所によって
 橋桁の厚みが違う所ですね。
 これには意味があるのだろうか?
 
 橋桁は一体化してるのかと思えば、
 真ん中は別パーツでした。
 これはゲルバー桁と言う種類です。
 左右の桁の出っ張りに、
 橋桁が載っています。
 金属板はずれるのを防ぐ為かな?

 [2022年3月現在]

天満すいどう橋が掛かっている場所の近くには、東山給水塔と東山配水場があります。
それぞれが昭和初期に造られています。
東山配水場は、正式には東山配水場5号配水池と言い、浄水場からの水を溜めておき、
ここから各家庭に水を送っています。
水道施設を結ぶ橋なので、「すいどう橋」なんでしょうか?
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