【愛知県・豊田市-双龍橋】
愛知県豊田市九久平町の国道301号線の旧道に架かる大正時代のアーチ橋。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 以前から通るたびに
 気になっていた物件です。
 近くにバイクすら
 停めれる場所が無くて
 中々行けなかった所です。


 でも、新しく造ってる道に
 駐車できる所があって、
 さっそく見て来ました。
 (道が出来たら停めれませんが)
 おお。これはいい橋だ。
 古そうなコンクリアーチだ。
 

 立派な親柱もあったよ。
 「大正九年九月竣功」
 大正時代だった。
 橋台も石積みだし、
 大正時代なら納得です。

 
 お隣の親柱には、
 「さうりうはし」
 旧仮名遣いだ。
 
 対岸側の親柱には、
 「雙龍橋」
 “雙”は“双”の旧字体です。
 銘版とかじゃなくて、
 柱に刻み込んであるみたいだ。
 

 こっちも、
 「大正九年九月竣功」です。
 楷書体で書かれてます。
 大正時代の橋だけど、
 高欄は近代的な金属製です。
 
この辺は減点対象だね。
 文化財じゃなけりゃこの扱いですよ。

 
 国道側から見たのがこちら。
 あまり変化はありませんが…
 国道は画面右側を通り
 新城市に向かいます。
 

 橋の周りで工事が行われてますが、
 道路を広げる工事のようです。
 双龍橋が架け替えられる?
 ではなくて、国道のバイパスが
 造られてるのです。

 
 おかげで、
 ここにあったお店も
 ごっそり無くなってます。
 いかにも昭和の街道筋という
 雰囲気がありましたが、
 今じゃ寂しくなったもんです。

 [2016年9月現在]


98年も前に架けられた、大正時代のコンクリートアーチ橋です。
場所的に国道301号線の旧道というより、県道39号線の旧道のように見えます。
アーチと橋桁の間の隙間を、コンクリで塞いだ「充腹アーチ」と言う形式の橋ですが、
横を塞ぐコンクリが新しそうなので、横の開いた「開腹アーチ橋」だったのかもしれません。

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