【愛知県・県道334号線-杣坂廃道】
愛知県の三河地方の、岡崎市と豊川市の境にある杣坂峠にある、県道の廃道です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 地図で怪しい場所を見付けたので
 レッツゴーです。
 道を間違えたり、雨に降られたりして
 第1回目は失敗。
 ひと月程して再び探索して来ました。

 現道は山を削ったりして、
 ど〜んと真っすぐ延びてます。
 工場とか建ってたので、
 工業団地を造ろうとしてるのかも?
 そんな広い道を走って来ると、
 杣坂峠に至るわけですが、
 峠の手前で道が一気に狭くなります。
 そんな所に旧道があります。
 すぐ隣に林道の入口があるので、
 間違えないようにしましょう。
 
 さっそくチェーンゲートのお出迎え。
 う〜〜〜ん…怪しい。
 この雰囲気は廃道確定か?
 
 旧道に入って少し歩くと、
 何かの建物があった。
 倉庫なんだろうか?
 作業所なのかもしれません?
 すでに廃墟になってるようです。
 
 落ち葉がたまった道が、
 通る車がいないのを物語ってますね。
 まだまだ先は長いです。
 

 この旧道は、山の形に合わせて
 右に左にカーブを繰り返します。
 いくつか目かのカーブの向こうには…
 白い廃墟がありました。
 これは… アパートでしょうか?
 廃墟とは思えぬきれいさです。
 あるいは単なる空き家かも。
 でも、アパートまでの道がない。
 旧道が廃道化してから
 建てられたみたいだけど、
 現道側からの道が無くなってるようです。

 
 地図で見ると、
 どこかの会社の敷地内みたいで
 「寮」として使ってたのかもしれません。
 荒れてないし、現役物件なのかも?
 まあ、人が住んでるようには
 見えませんが、
 こんな風に木の間から覗くと
 隠された場所を見てるような雰囲気だ。
 

 旧道は落ち葉が縞模様になってる。
 これは風の影響?
 もう何年も
 車は走ってないように見えます。
 …まさか、誰かがほうきで掃いて
 こんな模様にしてるのか?
 レレレのおぢさんの仕業か?
 …冗談ですよ( ̄▽ ̄)

 
 この辺りは杉林なんだろうか?
 一面の落ち葉と落ち枝だらけです。
 立ち木にも無造作に枝が残ってるし、
 全然手入れされてない?
 林業の衰退とかで放置されてるのかな?
 
 さっきから同じ様な写真だけど、
 落ち葉が増えたり減ったりを繰り返し
 なんかもう、ダートみたいだね。
 だいたいこんな様な景色が続いた。

 
 ずっと林の中を歩いて来たら
 ひらけた場所に出ました。
 アスファルトの道が、
 広場に延びてるので、
 どうやら何かの施設があった跡のようです。
 この小屋は物置き?
 敷地の端の方には、焼却炉があった。
 遠くに現道の法面が見えます。
 
 ここに来てハッキリとした轍があった。
 まだ最近… 1年以内ぐらい?
 に、車が通ったみたいです。
 っていうか、ドロがこんなになるまで
 放置されてるんだ。
 
 車の通行があるのは
 林道がつながってるからです。
 これ?
 細い道があるけど、
 さすがに車は通れないでしょう。
 
 そろそろ旧道も終盤になって来ました。
 現道がここからも見えます。
 4月なので、田んぼには何もありません。
 
 さっきまでの落ち葉に埋もれた
 廃道らしい景色に変わり、
 普通の現役旧道の景色になりましたね。
 ここにも林道分岐があります。
 車が通れる程に広い道です。
 ・・・通れたかな?
 ちょっと記憶が曖昧です。
 
 ここで林から抜けて
 開けた場所に出ます。
 目の前に現道の334号線が横切ってます。
 
 すでにゴールが見えてます。
 画面奥に見える「青看」までが
 旧道のルートです。
 農作業のトラックなんかが通るのか、
 路面にはタイヤの跡がたくさん付いてます。
 さっきまでと世界観違っちゃってます。
 廃道探索から、旧道散歩になってきた。
 
 「旧道」はまだ先までありますが、
 「廃道」はここでゴール。
 チェーンゲートです。
 白い布がぶら下がってます。
 チェーンだけじゃ見辛いので、
 白い物をぶら下げて
 ゲートの存在を知らせるわけです。
 
 そこから先はただの田園風景。
 旧道と他の道の区別が付かないけど、
 取り敢えず道なりに来ました。
 ・・・途中までよかったけど、
 何だか間延びしたレポートになった…

 ああっ!ウインドウを閉じないで。
 もうすぐ… もうすぐ終わるから。
 
 現道に立つ「青看」までやって来ました。
 現道を左に行くとすぐに
 県道332号線との分岐です。
 この道を南下すると国道1号線に出ます。
 現道の向こうに
 旧道が続いてるように見えますが、
 これは下水処理場の為の道です。
 
 ようやく間延びしたレポも終わりました。
 じゃあ戻りましょうか。
 むろん旧道を通って。
 この画像では、右の道が旧道です。
 旧道はこれから峠越えって感じで
 大変よい雰囲気です。
 左側の現道は、真っすぐ走りたいがために
 山を削っちゃってますね。
 時代の流れを感じます。
[2012年4月現在]

愛知県道334号線は、岡崎市千万町町から豊川市千両町を結ぶ道路です。
途中に「杣坂峠」があり、峠を越えた南側は、細い急坂となっています。
今回の廃道はその北側にあります。
県道334号線と、東側を通る県道382号線の間には「額田南部工業団地」が造成されていて、
県道334号線の付け替えも、工業団地整備の為でもあったようです。
しかし、4区画のうち3区画が売れ残っており、現在も買い手を募集してます。
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