【滋賀県 米原市 - 蒸気機関車避難壕】
滋賀県米原市に眠っていた戦争遺跡。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 毎度おなじみ
 グーグルマップネタです。
 何でも蒸気機関車の
 避難壕なんてものがあるそうな。
 しかもトンネルが現存してるって?

 場所は国道21号と8号が
 合流してる所の西側の
 岩脇山とか言う岩山にあります。
 10年くらい前に整備されたそうで、
 地元の有志によって整備されたので、
 手作り感満点の景色となっております。
 日頃から清掃が行き届いてるのか、
 実に清潔なもんです。
 こちらは岩脇山の南側です。
 
 岩山にトンネルが口を開けてますが、
 知らないで見たら、
 車用の隧道と思っちゃいますね。
 蒸気機関車を入れる為のトンネルなら
 かなり小さいですが、
 建設途中で終戦になって
 未完成だったそうですよ。
 

 少し離れた所に
 もうひとつあります。
 もう完璧に廃隧道。
 なのに周りがきれいなので
 違和感があるけどね…
 ここも立入り禁止だけど大丈夫。
 反対側からなら入れるはず。
 後で行ってみましょう。

 

 そこから振り返ってみると
 東海道本線の線路が見えます。
 完成してたら
 あそこに線路が繋がったのでしょう。

 
 戦争遺跡として
 保存・展示されてるので、
 ちゃんとした案内板が出てます。
 ちょっと大き目の画像ですので
 詳しい事はこれを見てね。
 「岩脇まちづくり委員会」が
 立てたものです。
 「岩脇」と書いて
 「いをぎ」と読みます。
 なにげに難読地名ですね。
 

 ではトンネルの反対側に行きましょう。
 途中にこんな小屋があります。
 「いをぎ町づくり資料館」
 外にベンチもあり
 休憩にもよさそう。
 中には避難壕の整備の様子を写した
 写真がたくさん展示してあります。

 
 こんな物もありました。
 なんでも工事に使われた
 道具だそうです。
 火薬を入れる棒なんだって。
 この山はチャートと言う
 固い岩石で出来てるので、
 ダイナマイトでも使わないと
 トンネルなんて掘れませんね。
 

 資料館の上を見上げれば
 崖にせり出すように建てられた
 変わった建物があります。
 善光堂と言うお寺で、
 柱の雰囲気が
 清水寺のアレのようですね。
 むろん飛び降りてはいけません。

 

 
 岩脇山の分かりやすい
 案内図もありました。
 公民館の前の道を
 東に歩いて行くと、
 避難壕の北側の入口に辿り着きます。
 
 どこかの鍾乳洞の入口
 みたいになってますが、
 ここが避難壕です。
 左の木札に
 ヘルメットを自由に利用って
 書いてあるけど、
  ヘルメットはなかったよ?
 
 天井が低いので
 頭をぶつける危険があるって
 わけですね。
 では、入りましょう。
 
 いきなり水没してます。
 でも渡り板があるので安心です。
 照明もあるけど、
 どこにスイッチがあるのか分からず
 真っ暗な中を探索…
 でも大丈夫。
 こんな事もあろうかと
 ライトを持ってきてます。
 
 数十メートル来ると
 どんどん天井が低くなって
 かがまないと頭をぶつけます。
 かつてはゴミが大量に
 捨てられてたそうですが、
 すっかり奇麗になってます。
 
 さらに歩くと天井が高く、
 地面が低くなってきました。
 このあたりは
 拡張する途中だったのでしょう。
 これは北側を振り返って写してます。
 右上にも穴が開いてますが、
 蒸気機関車の煙を出すのでしょうか?
 
 さっき外から写した所ですよ。
 閉まった柵があるので、
 まるで立ち入り禁止の場所に
 入って来たみたいだ。

[2020年3月現在]

避難壕は2本あり、1本は貫通していますが、もう1本は途中までしかありません。
残念ながら貫通していないトンネルには入れなかったのですが、
入った人によると、内部は水没しているそうです。
道ネタ「鉄道」TOPへ…