【愛知県・江南市-小網橋跡】
愛知県と岐阜県の間に架かっていた、『けんか橋』の名残り。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント

 

 愛知県江南市と岐阜県各務原市の間に
 かつて狭い橋が架かってました。
 それが平成18年に、
 現在の広い橋に架け替えられました。
 そして古い親柱だけが残ってます。


 ある日見付けたのがコレ。
 四角柱が2本並んで立っていた。
 ナニコレ?
 最初はこれが何だか
 分かりませんでした。
 
 近付いたら正体判明。
 親柱でした。
 っていう事は旧橋の物ですね。
 「こあみばし」
 隣には竣工年があり、
 「昭和三十八年五月竣工」
 
 竣工年の裏には
 銘板がありました。
 1963年3月とありますが、
 この裏の日付とは違います。
 

 親柱がある場所はこんな所です。
 向こうに見えてるのが
 平成18年に出来た新しい小網橋です。
 親柱の位置がおかしいのは、
 親柱を記念碑として
 この場所に移設した
からでしょう。

 

 1枚目の画像を見ると、
 旧道のような広場がありますが、
 そこに小網橋の説明看板がありました。
 …ありましたが、
 表面ボロボロのために見えず。
 読めなくはないけど、
 これは酷い。

 

 新しい橋は2車線で歩道付きです。
 親柱は無くて
 こんな所に銘板があります。
 「思いやり橋」だけじゃなくて、
 「しんめいこあみはし」
 「平成18年11月竣工」とあります。
 思いやり橋は通称で、
 正式名称が神明小網橋なのです。

 

 対岸の岐阜県側に渡ると
 こっちにも説明がありました。
 しかも3枚もあって詳しい。
 木曽川の事が書いてあって、
 鎌倉時代から明治時代の間に
 こんなにも流れが変わったんだ。
 今でも古い川のかけらが
 公園として残っています。

 
 2枚目は渡し舟の事です。

 最初の橋は木造で
 洪水のたびに流されていたのです。
 

 3枚目は先代の橋と新しい橋の事です。
 先代の狭い橋ではすれ違えなくて
 言い争いになってたんだって。
 だから『けんか橋』なんて
 言われていたそうな。
 2006年になって架け替えられるまで
 狭い橋だったなんて
 なんとものんびりした話です。
[2022年3月現在]


小網橋の下を流れる川は、木曽川本流ではなくて、
南派川と言う、木曽川の支流のような川になります。
それと、現在旧橋の親柱のある場所には、旧道のようなスペースと駐車場があります。
歩道とは別になっていますので、本当に旧道の可能性も無きにしも非ず?
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