【岐阜県・関市-大知摩吊り橋】
岐阜県関市の国道256号線沿いに見付けた吊り橋です。遠くからは立派な姿に見えた橋だが…
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 空中写真にて、
 ちょっと良さそうな橋を見付けたので、
 行って来ました。
 まだ雪が残ってたけど、
 その橋は、思いもよらぬ状態に・・・

 南の平野部では、すっかり雪が消えた
 2月の晴れた日ですが、
 ここらはまだ雪が残ってます。
 国道上の雪はとけて問題なく通れますが
 けっこう寒いです。
 あ。あの橋だ!
 板取川の上に立派な吊り橋が架かってます。
 キャンプ場でもあるんだろうか?
 
 国道沿いにあるかと思ったけど、
 ちょっと奥に入った所にあるみたいです。
 ここかな?という道を来たら、
 あ〜、ありましたねぇ
 コンクリ製の主塔が見えます。
 ん? 何か黄色い看板がある…
 近づいてよく見れば・・・
 「この先通り抜けできません」
 それに「全面通行禁止」ってのもある。
 さあ、雲行きが怪しくなってきました。
 
 普段から人が通らないのか、
 落ち葉などが積もって荒れてます。
 橋自体は壊れてなさそう。
 でも、トラ柵でがっちり塞がれて…
 ないですね。
 何故だか片方開いてます。
 これは誰かが橋を渡ったあとですね?
 まあ、とにかく行ってみよう。
 
 通れちゃいますね( ̄▽ ̄)
 右の看板には
 「洞戸村キャンプ禁止区域」とあり、
 児童の水泳場だから、上下流100m以内での
 キャンプは遠慮してねと書いてあります。
 キャンプ場どころかキャンプ禁止だった。
 で、トラ柵のぐちゃっとした紙には…
 おおっ! 橋の名前が書いてあった。
 「大知摩吊り橋」だそうです。
 “おちま”と読むのだろうか?
 
 うひゃ〜〜〜〜
 床板ボロボロになってます。
 補修の板がつぎはぎに貼ってある…
 ─ってか、渡れるの?これ?
 

 抜けてるし・・・
 ここから見ても、あちこち抜けてます。
 もうすでにヤバイ状態になってる?
 あ…いや、渡れるかも。
 板の隙き間から、金属製の枠が見える。
 ちょうど真ん中に鉄骨が通ってるんだ。
 ここを歩けば大丈夫かな?
 うん、たぶん大丈夫。

 
 橋の真ん中をゆっくり歩いて来ました。
 それでもちょっと揺れます。
 でも、つぎはぎ補修のおかげで、
 思ったより安心して渡れます。
 今のトコロは…ね。
 

 5本のケーブルが欄干になってます。
 けっこうきれいなので、
 ここ数年内に取り替えたみたいです。
 それなのに床板ボロボロって
 どういうこと?

 
 対岸も塞がれてるけど開いてます。
 ツタがからまって、雰囲気出てます。
 後から気付いたのだけど、
 メインケーブルが2本
 補強のために後付けされてる。
 こんなの初めて見ましたね。
 こちらは日陰なのか、
 まだ雪が残ってます。
 
 「通り抜けできません」・・・
 まあ、通り抜けてきたんだけど…
 今日は運良く開いてたけど、
 これ、普段は閉まってるんだろうね。
 この橋を渡った先はどこに行くのだろう?
 地図を見ると道が川沿いを北上して
 国道に繋がっています。
 車道みたいなので、
 ここまで車で来る事が出来るようです。
 (本当か??)
 
 対岸に集落やキャンプ場が
 ある訳じゃないのに、この立派さは何?
 沢山の人が渡れる規模なのは、
 水泳場だからなのかな?
 それとここでは、鮎釣も出来るようです。
 鮎がすめるぐらい綺麗な川なんですね。
 
 下からものぞいてみました。
 これは国道側です。
 いきなり穴になってますね。
 ここが一番酷い場所なので、
 渡るのに躊躇してしまいます。
 床板を張替えればまだ使えそうなのに、
 何とも勿体ない話です。

[2011年2月現在]


思いもよらない廃?物件でした。とは言え、地元の人は使ってるみたいです。
床板がボロボロの状態でしたが、メインケーブルも補強が必要なぐらい痛んでいるようです。
橋の手前には、くどいぐらい通行止めが連呼されていました。
その中に「車輌全面通行止」というのが… 
まさか自動車が通れるはずが無いので、自転車かバイクの事でしょう。

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