【愛知県・県道33号線-大名倉隧道】
愛知県設楽町の山の中を通る県道33号線に、その隧道はあります。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 地図を見れば主要地方道の県道ですが、
 辺りに人家が無さそう。
 あからさまに険道な雰囲気満点です。
 どんなトコだろう?
 っていうか、無事に着けるの?

 隧道周辺図はこちら→■周辺図■

 まあ、結局無事に来ました。
 狭かったけど、険道って程じゃなかったです。
 あ。でも、車で来ると大変かもです。

 では隧道を見てみましょう。
 ここで見る限りは割合普通です。
 右端に見えるのは旧道ではないようです。
 しかし、ポータルの色が・・・
 オレンジ?
 
 今まであちこちの隧道や橋とか見て来たけど、
 古いコンクリートの表面に
 こんなオレンジの物がくっついていた。
 これって苔?近くで見ると
 ベルベットのような質感だったりします。
 いや、触ったこと無いけど。
 コンクリの成分と何か関係が??
 そんな場所にある扁額だけど、
 どういう訳だかきれい。
 誰か掃除したのかしらね。
 
 長さ40mぐらいなので、出口はすぐそこ。
 照明は2つきりです。
 この隧道はいつ造られたんでしょう?
 昭和初期かな…
 どうでしょう?
 坑門の内側に沢山の赤いモノがあります。
 なにこれ??
 
 なんと、ネットが貼られてますよ。
 赤い物は、それを留めるためのボルトでした。
 どうやら、コンクリートの表面が剥がれて
 落ちて来るのを防いでるみたい。
 それにしても、手当りしだいに
 ボルトを打ち込んじゃったね。
 このいい加減さが、逆に個性になってる。
 
 中は岩盤剥き出しの素堀り状態。
 え〜と、これは砂岩なのかな。
 ごつごつした岩肌が野性的。
 路面には砂がたまっていて、
 スピード出して突っ込むと危なさそうです。
 とくにバイクに乗ってる人。
 スリップして壁にぶつかろうものなら
 この岩肌がおろしがねの様に…
 うわぁ・・・スプラッタ・・・
 
 隧道の中から外の様子を見ます。
 ちょっと曇ってるけど、
 きれいな森の風景よね〜。
 こうして見ると、大きな坑門だ。
 県道を走っていて、
 いきなりこんな隧道が現れても
 これなら安心かな。
 
 外からはこんな感じです。
 陽当たりの関係ですか?
 こっちにはオレンジの苔はありませんね。
 あれ?苔だったっけ。まあいいか。
 とにかくこちらはすっきりしてます。
 コンクリートの固まりに
 穴がポーンと開いてます。
 ・・・
 でもどうよこれ?
 面白く無いような気が…
 もしかして、このレポート失敗した?
 
 ま…まあ、取り敢えず隧道前に立ってる
 標識でも見て、お茶を濁すとしましょう。
 高さ制限の標識はすごいどろどろ。
 その下の補助標識が異様にきれいだけど、
 これは隧道の名前が書いてあるみたいです。
 じゃあこれ、補助標識ではないの?
 「大名倉トンネル内」
 ああ。トンネルの中が3.7mまでって事ね。
 何だ、補助標識でいいんだ。
 って、隧道じゃなくてトンネルですか?
 その後ろの立て札にもトンネルってある。
 
 まさか「隧道」の意味がわからない人のために
 「トンネル」って書いてあるんじゃないよね。
 でも、今どき隧道って言うのは
 古い人間の証拠なの?
 そんな事を追究すると、落ち込みそうなので、
 近くで見付けた謎物件をひとつ。
 隧道西側にも、小さな穴を発見しました。
 それもただの穴じゃなく、
 ちゃんと石でアーチが組まれてます。
 小さいながらちゃんとした隧道です。
 なんでしょう? 水路なのかも。
 なんかこっちの方が面白いネタですね。

[2005年6月現在]

無理矢理レポートに仕立てた感のあるものですが、主役の隧道より、
すぐそばの斜面に開いたミニ隧道の方が、むしろレポートする価値があったかもしれません。
ちなみに、このミニ隧道の高さは、約30cmぐらいです。
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