【愛知県豊田市-虹のかけ橋】
豊田市民の憩いの広場・鞍ヶ池公園。そこに架かる人道橋が今回のターゲットです。
それは、ひと言では言い表せない複雑な形をした橋でした。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 20年ぐらい前からあったそうだけど、
 実はつい最近まで知らなかった橋。
 「虹のかけ橋」とは
 なんてロマンチックな名前なの(≧▽≦)!

 夢のある橋はこちら→■周辺図■

 ■虹のかけ橋-側面図■
 
クリックすると原寸サイズの物が
 別窓で開きます
 これは東側から見た図になります。
 全体が見渡せる写真が写せないので、
 これを参考にして下さい。

 「鞍ヶ池公園」は豊田市の中心部より
 東側にある公園で、
 東海環状自動車道の鞍ヶ池PAの
 ハイウェイオアシスでもあります。
 園内にはちょっとした動物園や
 植物園もあり、親子連れにはよさそう。
 さて、写真が県道から見た
 「虹のかけ橋」です。
 半分しか見えません。
 
 かけ橋まで行くために、
 公園の入口まで来ました。
 あれ? ここに駅なんてあったの?
 駅なわけないですね。
 名鉄の電車が展示してあるんですよ。
 それも2台も。
 いや、初めて知ったわ。
 
 なんとも古い電車です。
 現地の看板によると、
 昭和10年と13年の車両だそうです。
 モ805とク2313だって。
 電車の中には自由に入りほうだいです。
 それにしても雨ざらしなのは大丈夫?
 10年ぐらいたって、
 ボロボロに朽ちてたら洒落にならんよ?
 
 電車の横の道を上がって行くと
 「虹のかけ橋」があります。
 でも、まだよく見えない。
 う〜〜ん、じらされます。
 

 これが「虹のかけ橋」です。
 モニュメント付きです。
 気合い入ってます。
 橋の右側に白い看板があるので
 見てみたら「虹のかけ橋利用時間」だって。
 開門が午前8:30で、
 閉門が4〜11月午後7:00。
 12〜3月が午後4:30だって。
 時間制限がある橋なんて初めて見た。

 

 これは「中路ニールセンローゼ」という
 形式の橋だそうです。
 アーチが1本しかないのは
 “単弦”って言うので、
 「
中路単弦ニールセンローゼ」かも?
 それとこの橋は「田中賞」というものを
 受賞したそうです。
 左の写真に写ってる、
 アーチに付いた丸い物が
 その記念のプレートですね。

 
 人道橋というだけあって
 歩道橋のような雰囲気。
 緑地公園らしい景色です。
 橋桁とアーチがくっついてる所は
 幅が広くなってます。
 展望デッキとか、そう言うモノ?
 
 橋の上からの眺めはこんな感じです。
 高い!
 普通の歩道橋なんかより
 数倍の高さがあります。
 これは東海環状自動車道の方を見てます。
 森ばかり見えて
 遠くまで見渡せないのが残念です。
 
 今来た方を振り返って見よう。
 う〜〜ん、すごい。
 なんか、普通のアーチ橋じゃ
 ありえない眺めだ。
 何でアーチの所に
 フェンスがあるのかと思ったけど、
 人が入らないようにしてるのですね。
 ここから登れちゃうよ・・・アーチに。
 でも危険なので良い子はやらないでね♪
 警察に通報されちゃうよ。
 
 アーチの前にはこんな物も…
 東西南北と中心に愛知県が描いてある。
 さらに豊田市の位置も描いてあるけど、
 豊田市って愛知県の真ん中だったんだ。
 愛知県もだいたい日本の真ん中だし、
 豊田市が日本の中心だって
 ひそかに宣言してるのだろうか?
 
 今度は横から見てみよう。
 橋台という部分です。
 観光目的な施設らしく、
 裏側にまでデザインされてますね。
 普通は鉄骨むき出しだったりするのに…
 そういえば何で橋桁が青いのかと思ったら
 水平線を表してるのかも?
 アーチを虹に見立てて
 海の上に架かる虹、みたいな?
 
 あ。こんな所に銘板が。
 何々、1984年2月…って
 25年も前に出来てたの?
 四半世紀だ。そんなに前に造られたの?
 そうは思えないぐらい
 新鮮なデザインだねぇ。
 
 最後に南側の橋台を見てみましょう。
 あんなに下の方にあります。
 自動車用のアーチ橋じゃ見られない
 珍しいカタチです。
 出来た当時は周りに木が無かったのに、
 今じゃ沢山の木に囲まれてしまい、
 橋の全体が見れないのが残念です。

[2009年6月現在]


愛知県豊田市にある鞍ヶ池公園に架かる跨道橋。
橋長91m、最大支間長66mもの長さの、中路ニールセンローゼ橋です。
鞍ヶ池公園は愛知高原国定公園に指定されており、虹のかけ橋も
景観にマッチするように配慮がなされ、アーチ部にクロソイド曲線を取り入れ、
躍動感を持ったデザインとしています。
設計は創建コンサルタント。施工は横河橋梁製作所です。

道ネタ「橋梁」TOPへ…