【長野県・平谷村-中町の吊り橋】
信州の架け橋」のふみゅう様より、情報を頂いていた物件です。
なかなか良い廃吊り橋が、国道の影に隠れていました。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 橋は国道418号線の脇に架かってます。
 418号と言えば、あの酷道418号線です。
 まだここはそんなに酷くはないけど、
 それなりに狭い道です。
 そんな国道のに廃吊り橋があろうとは、
 全然気が付かなかった。


 国道153号線の平谷の交差点を北に曲り、
 国道418号線を1.2kmぐらい来ると、
 写真の場所に着きます。
 橋なんてほとんど見えない。
 かろうじて主塔がちらっと見える程度。
 斜面に生える木や雑草が邪魔で
 今まで見付けられなかったのです。

 
 しかし、よく写真を見てみると、
 「水力発電施設 周辺地域交付金施設」
 と書いてある看板があった。
 なるほど、発電所関連なわけですね。
 ここまで近付くと、
 ようやく吊り橋の姿が見えます。
 
 主塔は緑色です。
 この近くにあるもうひとつの廃吊り橋
 赤く塗られてました。
 デザインもそっくりですね。
 同じ時期に架けられたのでしょう。
 

 交付金で造られただけあって
 何とも武骨な雰囲気。
 とても頑丈そうなのに
 ロープが張られていて通行止め。

 
 主塔はともかく、
 橋桁はご覧のありさまです。
 苔が生えちゃって怪しい状態に…
 歩くと踏み抜きそうだね。
 
 それに、木の枝が伸びて来て
 渡るのを邪魔します。
 今は冬なのでいいですが、
 夏は葉っぱがすごい邪魔でしょうよ。
 

 振り返ってみました。
 奥に国道のガードレールが見えます。
 でも、向こうからは見えない。

 

 床にはやっぱり
 穴が開いてます。
 踏み抜いたというより、
 自然にぽろっと落ちたみたい。
 板が腐ってる?
 ・・・慎重に歩かねば。

 

 渡りきりました。
 無事に。
 こちらも苔まみれで落ち葉だらけです。
 穴もあいてます。
 左側に通路がありますが、
 どこに向かうのでしょうか?

 
 対岸からだと
 廃物件感満点です。
 

 下を流れるは「平谷川」です。

 

 下からも見てみました。
 背景が枯れてるので
 目立ってますが、
 夏には木々に埋もれてしまうかも?
 
[2014年3月現在]


こんなにも素晴らしい橋が隠れていました。
発電所関連の交付金で造られた橋には、何の為に架けられたのか分からない物がありますが、
 ここも何の為に架けられたのでしょうか?

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