【岐阜県・下呂市-中原の廃吊り橋】
まだまだあった、廃吊り橋。雑草にまみれた橋は、渡る事が出来るのか?
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 下呂市金山町の広瀬の吊り橋
 見付けた時に
 同時に発見した吊り橋。
 空中写真では何だか怪しい状態で、
 橋かどうかも分からない有り様です。
 まあ、行ってみよう。


 国道256号線から県道86号線に入り
 馬瀬川第二ダムに向かい北上すると
 すぐに現地に到着します。
 カントリーファームという会社があり
 その横を通る道の先に例の橋が見えます。
 ああ、主塔があった。
 ちゃんとした吊り橋でしたね。
 これは楽勝で渡れそうかな?

 

 少し荒れてる
 アスファルトの小道を歩いて行くと、
 コンクリ主塔の姿が・・・
 あら?
 雑草まみれ?
 橋桁も見えないし、
 主塔もツタに絡めとられてますよ!
 これって廃物件だ。
 こんな所で廃吊り橋GETですよ!
 ちなみに右の祠には、
 お地蔵様がおられます。

 
 今は11月、秋です。
 夏はどんなにか酷い状態なのか
 容易に想像出来ますね。
 このあっさりとしたデザインは
 戦後に造られた物でしょうか?
 

 メインケーブルの載っかる
 サドルと言う部品のアップです。
 簡単な金属製のパーツに
 メインケーブルが載ってるようです。
 めっちゃツタが邪魔です。

 
 橋を渡るには・・・
 …雑草が…とても邪魔です。
 取り敢えず草を掻き分けて近付いてみます。
 雑草を踏みつぶしながら歩くと
 おおっと、危ない!
 地面がありません。
 じゃなくて、橋桁の床板が無くなってる!
 写真じゃよく分からないけど、
 あと一歩踏み出すと落ちます。
 
 残念。ここからじゃ渡れません。
 せめて全体を横から撮影しときます。
 しかし、それもこれが精一杯です。
 それでも橋桁が、
 金属製の補鋼トラスなのが分かった。
 反対側からなら渡れるかもしれないので
 ぐるっと廻って向こう側に行きます。
 

 やって来ました。
 こちらは集落の中にあります。
 周りの家を気にしつつ、橋に近付きます。
 こっちの主塔は地面にくっついてますが、
 トタン板で塞がれてる。
 なんとも抜かりない…

 

 雑草が無いので、主塔が丸見えです。
 銘板とか扁額の類いは無いです。
 名前とか竣工年は分かりませんね。
 周りは竹林となってます。
 ここからなら行けそう。
 ―な気がする。

 

 トタン板の上から覗いてみたら、
 ご覧の有り様です。
 木の枝が大量に突っ込まれてる。
 これは…侵入を阻止されてる?
 確かに、これでは入るのは無理ですね。
 この上を通るのは骨が折れそうだ。

 
 なんとか先の方が見えないかと
 横から覗き込んでみたが、
 橋桁の下から貫通している竹のお陰で
 全然見えません。
 

 渡れないことだし、橋桁を観察しよう。
 と言っても植物が邪魔だけどね。
 すっかりフレームだけになってる。
 何と言う廃物件ぶりだろう。
 こんな物がまだあったなんて。

 

 何とか下の方から写せないかと
 斜面を降りて来たけど、
 ここらで精一杯です。
 これ以上はムリ。
 ここは河原に降りる道がありません。
 あるかもしれませんが、
 今は見付けられない。
 それにしても、まだ使えそうな状態なのに
 勿体ないことです。
[2014年11月現在]


何度も通った県道86号線ですが、今までまったく気が付きませんでした。
橋のある場所が離れているのと、工場の建物の陰に隠れるような位置だからでしょう。
この橋はどういう目的で造られたのか?
集落と耕作地を結ぶ道に架けられた橋かもしれません。

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