【長野県南木曽-中央本線旧線形跡】
電化に際し、移動した中央本線の一部が、今でも国道19号線の側に残されています。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 国道19号線の旧道で、
 明治時代に造られた「賎母新道」について
 調べているうちに見付けた廃線跡。
 廃線と言っても、
 路線が無くなった訳じゃなくて、
 線路の場所が変わった時に、
 取り残された物です。
 小ネタですよ(^ω^)


 長野県は南木曽町を通 る
 国道19号線に架かる「南木曽大橋」の近くに
 中央本線の線路跡があるそうです。
 そこにはガータ橋が今でもあります。

 ここがその南木曽大橋です。
 奥に見えてる白い建物は発電所です。
 どうやら、この向こうにあるみたい。
 では行ってみましょう。
 
 少し行って国道側を見ると
 こんな感じです。
 知らなきゃここに鉄道が通ってたなんて
 絶対にわかりませんね。

 廃線跡の延長線上に国道がかさなってるけど、
 それは、現道が中央本線の線路跡に
 造られたからです。
 
 廃線跡はこんな調子で続いて行きます。
 ここなんかはそれっぽい雰囲気があります。
 左の法面なんかは当時の物でしょうか?
 枕木とかも残ってないかと思ったけど、
 そういう物はなかったです。
 でも、バラストらしき石が沢山落ちてた。

 今は1月なので楽に歩けますが、
 これが夏真っ盛りだったら
 いったいどんな状態になってるんだろう?
 
 なんか思ってたより距離があって、
 なかなか例のガーター橋に着きません。
 実際はたいした距離はないのですが…
 なんて考えてると、
 目の前には橋らしき物が…
 これこれ、これです。
 今だに残るガーター橋。
 

 さらに接近しました。
 なかなか立派な物です。
 ここにも枕木やレールなどはありません。
 それにこれは、渡れそうにないです。
 無理をすれば行けそうだけど、
 そこまでする事はないでしょう。
 この先に行っても、発電所しかありません。
 いや、だからこそ、この先は行けませんね。
 ちなみに、橋は4mぐらいの高さにあって、
 さらにその下は、斜面が10m程続いてます。
 さらにさらにその下はダム湖なので
 ちょっと恐いです。

 
 ここで撤収します。
 でもその前に橋をもう少し
 見ておきましょう。
 これは「上路プレートガーター橋」ですね。
 こじんまりとした
 単線時代の物だそうです。
 電化された時に、線路は山側に移動しました。
 さらに、国道の通りづらい区間であった
 賎母隧道を迂回するため、
 線路跡に国道19号線が移動してきました。
 おかげで、
 今では快適に通行できるようになりました。
 
 ガーター橋の姿を、
 現道上からも見てみましょう。
 けっこう大変な場所にある。
 それにしてもこんな国道から見える所にあるのに
 今まで気が付かなかった。
 まだまだ埋もれた物件がありそうです。

 [2006年1月現在]

川岸に残った橋のみという状態ですが、まだ残っているのが、奇跡的な事かもしれません。
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