【愛知県・新城市-長篠堰堤】
愛知県新城市を流れる豊川には、日本三大美堰堤の一つである長篠堰堤があります。
長篠発電所に水を送る為に造られた堰堤で、明治時代の建設です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント

 
 こんなとんでもない物が
 あるなんて知らなかった。
 ある日テレビを見てたら、
 何か凄そうなモノがあった。
 これは行かねば。

 場所は国道257号線沿いで
 新城総合公園の北側の道を
 川沿いに北上すればすぐです。
 車が10台停めれる
 駐車場があるので車でも安心。
 堰堤の前には釣り堀があり、
 お客が数人居ました。
 
 釣り堀があるのは、
 花の木公園の中です。
 池のふちを通り
 堰堤に近付いてみよう。
 岩だらけで歩きにくいです。
 これは大きな岩盤ですね。
 所々水が溜まっていて
 まっすぐ歩けません。
 
 花の木公園には、
 食事や宿泊が出来る
 施設もあります。
 目の前には石積みの
 道みたいなのがありますが、
 これは川が増水した時に
 釣り堀を守る堤防らしいです。
 
 岩を乗り越えて
 堰堤の前まで来ました。
 ダムとしては小さいですが、
 中々の迫力です。
 自然石がそのままになってるので
 独特の雰囲気です。
 
 赤いのはゲートだろうか?
 動きそうもないですが…
 増水した時には、水がここを越えて
 凄い事になるそうな。

 いま立ってる所が、
 水面からかなりの高さなので、
 ちょっと怖いぞ。
 
 堰堤の上流側は、
 穏やかな景色です。
 堰堤の激しい流れとは
 対象的です。
 
 堰堤の手前には
 こんなものがあった。
 タイルで書かれた
 「立入禁止」。
 ちょっとカワイイぞ。
 
 これが本日のメイン。
 長篠堰堤余水吐です。
 発電所に水を送る導水路から、
 盛大に流れ落ちてる。
 余分な水を流してるけど、
 すごい量ですよ。
 花の木のナイヤガラと
 言われるそうです。
 
 ドォォォォっと
 爆音が轟いてます。
 これが人工の滝ってのが
 信じられない。
 日本三大美堰堤なのも納得。
 
 堰堤で集められた水は
 ここの水門から
 発電所に送られてます。
 
 こんな景色を見てたら
 時間を忘れそう。
 人気のスポットらしく、
 親子連れやカップルが
 何組か見物してました。

[2016年11月現在]

明治45年、日本初の立軸式発電機を使った、長篠発電所が完成しました。
立軸式発電機は「ナイヤガラ型」と呼ばれており、
余水吐がナイヤガラの滝みたいなのは、ナイヤガラ型を意識しての事だったのでしょうか?
長篠堰堤は、自然石を巧みに利用して造られています。
当時、服部長七によって開発された「たたき」技術が使われており、
自然石の利用は、石材を節約する為でしょうか?
現在はコンクリートで固められています。
ちなみに日本三大美堰堤の残り2ヵ所は、大分県の白水ダム、秋田県の藤倉ダムです。
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