【岐阜県大垣市・東海道本線-宮東橋梁】
岐阜県大垣市の東海道本線の築堤には、個性的な煉瓦製の橋梁があります。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 「ねじりまんぽ」の甲大門西橋梁の隣に
 もうひとつ煉瓦のトンネル
 じゃなくて橋があります。
 明治の鉄橋「揖斐川橋」を見に来たついでに
 ちょっと見てみよう。

 周りには他にもイイ物いっぱい→■周辺図■

 東海道本線の横の道路から
 ちょっとした坂を下ります。
 それというのも道路との間に
 高低差があるためです。
 で、その橋梁「宮東橋梁」ですが・・・
  おおっ! 穴がふたつ!?
 ひとつは車用で、
 もうひとつは… 水路だ!
 これは珍しい。
 
 穴が二つ並んだダブルアーチ。
 アーチの上には
 コンクリートで補修されてます。
 汚れてるので、ちょっと見わからないですね。
 そう言えば、
 アーチとアーチの間の部分は“橋脚”だよね?
 なんとも長細い橋脚だ。
 
 トンネルの中に入って…
 じゃなくて、橋の下に入って外を見ると
 道路と水路の様子がよくわかる。
 目の前の道路からはスロープで下りて来て、
 90度右に向きを変えます。
 ここも車が通るみたいで、
 路面にもうっすら轍が付いてます。
 
 中はいたって普通。
 普通に煉瓦が積まれてます。

 あ。でも、何か光を反射するものが・・・
 
 黄色と黒色のしましまは、
 レールの補強です。
 支保工です。
 少し離れた所にもあります。
 崩れそうなんだろうか?
 鉄板で煉瓦を押さえてるようにも見える。
 
 やけに長いと思ったら
 継ぎ足されてました。
 これはあれですか?
 揖斐川橋が南側に架け替えられたので、
 橋を伸ばしたのですか?

 揖斐川橋は1887年に架けられた鉄橋です。
 明治時代ですね。
 大正・昭和と新しい橋になるたびに
 線路が南に移動したので、
 南側に拡張したみたいです。
 
 こちら側はすっかり昭和時代の雰囲気です。
 四角い形は、
 ボックスカルバートと言う形式です。
 なんか、一気に興醒めですね。
 じゃあもう帰ろうかな( ̄△ ̄)

 でも、100年後の人から見たら
 これも古い物に見えるんだろうね。

[2008年3月現在]

車道と水路が並んでいるのは、この地方じゃ他に例を知りません。
自分が知らないだけかもしれませんが・・・
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