【静岡県・浜松市天竜-峰之澤橋】
静岡県浜松市天竜区にある秋葉ダム。そのダム湖に架かる大きな吊り橋です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 佐久間ダムの下流にある秋葉ダム。
 ここのダム湖も佐久間湖と同じく、
 長細いダム湖です。
 両岸を国道と県道が通っていて、
 その間に吊り橋が架かってます。
 ここはそれだけじゃありませんでしたね。

 ダム湖左岸の県道285号線から来ました。
 3ケタ県道らしく
 細い道が続いてます。
 長い橋なので主塔は大きいですね。
 コンクリ製のどっしりした物です。

 
 銘板は贅沢に御影石ですね。
 「みねのさわはし」
 からまるツタがいいアクセントになってる。
 
 反対側には出来た年。
 「昭和三十二年十一月竣工」
 秋葉ダムが昭和33年完成なので、
 その1年前に出来たわけです。
 
 下はダム湖なので、
 それなりに幅があります。
 対岸は国道152号線になります。
 国道にバス停があるので
 左岸の集落からバス停に渡る為の
 橋なのかもしれません。
 
 床は木の板で古くなってます。
 さすがに昭和32年の物じゃなくて
 10年ぐらい前に替えたのかも?
 でもあと10年したら
 割れて穴があきそう。
 

 メインケーブルが一番低い場所なので
 真ん中あたりですね。
 対岸に見えてた赤い屋根の小屋ですが、
 実はトイレの建物なんです。
 あそこに小さな駐車場があって、
 ちょっとした休憩場所になってます。
 覚えておいて損はないですよ。

 
 渡った先の主塔の銘板には
 「峰之澤橋」
 “之”が小さくて後から入れたかのよう。
 “澤”は旧字体なので“沢”ですね。
 このレポートではあえて“澤”にしました。
 “橋”が特殊な字体になってます。
 

 駐車場に来ました。
 これがトイレのある建物です。
 「青谷ポケットパーク」
 ここに車を置けば、
 橋の探索も楽々です。

 
 長い橋だけあって、
 なかなかにダイナミックです。
 後になって分かったのですが、
 峰之澤橋の東側に鉱山があったのです。
 「峰之沢鉱山」と言う、
 銅の採れる鉱山がありました。
 しかも、鉱石を運んだインクラインが
 今でも山の中に残ってるそうです。
 これはもう一度行かなくては。
[2013年5月現在]
 
 再びやって来ました。
 県道の下にあるこれも
 鉱山関係の施設なのかも。
 ここから船に積み込んだ?
 
 県道沿いには階段があります。
 ここを上がると
 この上を通る道に出ます。
 そこにも何かの施設の石垣が残ってます。
 
 インクラインは山の中にあるので、
 適当な所から林に入ってみます。
 林の中は雑草が少なくて歩き易いです。
 見晴らしもよくて
 これならすぐに見付けられるかも?
 …なんて思ったけど、
 全然見付からなかった。
 もっと上の方にあるみたいだけど
 情報不足なので今日はここまで。
 
 インクラインは見付からなかったが、
 こんな物がありました。
 レールで作った橋です。
 斜面の溝を渡る為の橋で、
 レールを3本束ねて橋にしてあった。
 とはいえインクラインがどういう物か
 皆さん見たいですよね?
 youtubeに動画がありました。

[2015年4月現在]

峰之沢鉱山は17世紀に採掘が始まりました。
主に銅を産出していましたが、採掘量の減少から昭和44年に閉山しました。
インクラインは鉱山の従業員や家族の便を図る為に昭和28年に開通しました。
昭和43年に、バスに取って代わられるまで、運行されていました。
峰之澤橋は、秋葉ダム建設の補償として、建設されたそうです。
参考/まるかど日記
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