【愛知県・県道477号線-旧・見返橋】
愛知県岡崎市の県道477号線にある、小さな廃道の橋です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 県道を走っていて、
 橋の横にも橋があるのを発見。
 よく見ると線形改良廃道に架かる
 コンクート橋でした。
 これは思わぬ廃橋梁だ。
 さっそく見て来よう。


 現道はカーブをしてるのですが、
 そのカーブの外側に
 こんな橋がありました。
 この写真だけじゃ
 別に変な所はないように見えます。
 まあ、車の通れる橋が
 並んでいる時点で十分変なんですが…
 

 橋の手前の路面は
 すでに雑草だらけになってます。
 橋が繋がっていた道との間は
 ガードレールで封鎖ずみで、
 もう車は入れません。

 
 親柱はシンプルなデザインですが、
 はたして銘板は残ってるのか?
 ちゃんとありますね。
 「昭和二十九年三月復旧」
 え? 復旧って? 竣工じゃなくて?
 もっと古い橋が架かってたって
 事でしょうかしらね?
 
 隣の親柱には
 「みかへりはし」とあります。
 見返りとは曰く因縁がありそうな名前だ。
 誰が振り返ったのか?
 
 橋の上は廃物件らしい雰囲気に…
 ど真ん中に枝が落ちてますよ。
 現道との間には
 ちゃんとガードレールがあります。
 でも、目の前の道は県道じゃありません。
 県道は左側ですが、
 ここには写ってません。
 
 こっちの銘板には漢字で
 「見返橋」
 何か金属の部品が付いてますが、
 反射板がはまってた跡です。
 年号の書いてあった銘板の隣に
 黄色いプラスチックが残ってます。
 隣には川の名前が書いてありました。
 「小丸川」
 困る川?
 
 対岸の道に出ました。
 ガードレールは
 何とも中途半端なサイズだ。
 歩行者用として利用されてる?
 それと、何かの看板があるけど、
 近くでやってる工事の看板です。

 まあ…小ネタでしたね。
 [2013年2月現在]


橋自体は小ネタでしたが、
「見返橋」の何が“見返り”なのか、ちょっと興味をそそられます。
この橋の近くには大沼街道が通っており、牛落渓谷と言う街道最大の難所があるそうです。
荷を背負った牛が滑り落ちたところから「牛落」と名付けられたと言います。
江戸末期に、光照寺の補天和尚が村人と協力して、安全に通れるよう岩盤を削り
道を通り易くした事が、昔話として伝えられています。
県道に改修された大沼街道は、見返橋を通るルートに迂回されました。
参考…Wiki「大沼街道(愛知県)

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