【国道472号線-三原廃道】
岐阜県郡上市を南北に貫き、やがて高山に至るせせらぎ街道。
今やドライブやツーリングで、沢山の車やバイクが訪れる観光の道になっています。
そんな快適な国道にも、古い旧道の跡があちこちに残っています。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 せせらぎ街道って気持ちいいよね。
 森の中を走る所なんて、
 ベリグーです。
 でも、広くて快適な道には“あれ”があるはず。
 もちろんありましたよ。
 何箇所も。
 ここはその中でも、廃道らしさに溢れた場所です。
 関連する周辺図はこちら→■周辺図■

 国道472号線を南から来ると、
 有料道路・飛騨美濃道路の手前に、
 結構広いパーキングスペースがあります。
 その向側には道を塞ぐガードレールが…
 廃道発見です。
 すごくわかりやすいですね。
 現道から分岐する所がこんなに広いから
 さぞや立派な旧道だろうと
 広い道を想像したけど、実際は・・・
 
 1.5車線ぐらい?
 いやもう植物だらけですよ。
 いい具合に廃道っぽくなって来ました。
 きっと、もう何十年も
 車が通ってないのでしょう。
 
 石積みの法面の上から木が倒れて来て、
 道を塞いでます。
 9月の探索で、夏真っ盛りだけど、
 そんなに薮は酷くありません。

 あ。前に何か黄色い物が見える。
 
 落石に直撃されたのか、
 上がベコリと曲がった、
 「落石注意」の標識。
 身をもって警告してくれてます。
 いわゆる自己犠牲?

 これがあるって事は、
 間違い無くここは、国道の旧道ですね。
 
 こんな物もあります。
 ガードロープって言うの?
 わりあい新しそうです。
 
 すっかり森になってます。
 現道からはどんどん離れていきます。
 
 このあたりは、
 石積みじゃなくて
 自然のままの崖です。
 崩れそう。
 いや、崩れてる?
 
 森林浴にはぴったりの環境。
 みたいな?
 旧・廃道探索って言うよりは、
 単なる山歩きになってきた。
 気持ちいいですよ。
 
 なんて呑気にかまえてたら、
 薮が酷くなってきました。
 これは“茂み”と言った方があってる?
 それに小さな橋がありました。
 でも、その上の路面が
 どろどろのぐちゃぐちゃで、
 とても歩いて行けません。
 ・・・まあ、単に靴が汚れるのが
 イヤってだけなんだけど…( ̄▽ ̄)
 
 反対側からあらためて来ればいいか♪
 じゃあ、引き返しますね。

 ここから現道の方を見ると、
 国道の橋が見えます。
 いつの間にかこんなに離れてたんだ。
 
 さっきの所から北側に来ました。
 こちらは集落の中を
 旧道が通ってます。
 と言っても、現道のすぐ横なんですけどね。
 で、旧道部分を進むと
 森の中に突っ込んで行きます。
 ここからが廃道の始まりです。
 では歩いて行きましょうか。
 
 あれぇ…??
 こんなトコロにフェンスが?
 しかも何か、変わったデザインのフェンスだ。
 な〜んかガッチリ塞がれてますね。
 これは無理かな?
 フェンスに黄色い小さな看板が付いてる。
 なんて書いて・・・
 「高電圧通電中 きけんさわるな」!!
 デンキびりびりっすか? Σ( ̄□ ̄)
 もう少しで触るとこだったよ!
 何でこんなに厳重なのよ?
 ってかヤバイでしょ?これ。
 
 ああ〜〜 あんな所にガードレールがある。
 でも、入れない。
 看板には 「日亜鋼業株式会社」ってあるけど、
 調べてみたら、フェンスや各種金属製品を
 作ってる会社だった。
 これはその中の「猿害防護フェンス」という
 猿や鹿・猪の進入を防ぐための物だそうです。
 なるほど。猿のためですか。
 廃道のこちら側は民家があるので、
 猿が侵入してこないように
 こんな物騒なフェンスがある訳ですね。
 探索中途半端なれど、これにて強制終了。
[2006年9月現在]

最初に防護フェンスを見た時は、この先に何かの重要施設でもあるのかと思いましたよ。
実際は単なる“猿よけ”みたいです。
廃道としては、取り立てて何かがあるわけでなく、単純に森に埋もれつつある状態の道でした。
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