【三重県・三岐鉄道北勢線-めがね橋】
三重県いなべ市には、珍しいナローゲージの車輌が走る、三岐鉄道北勢線があります。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 それでそこには、
 大正時代に造られた
 コンクリートブロックの橋が架かってます。
 電車の撮影ポイントとして有名な場所みたい。
 でもここでは、電車よりも橋がメインだけどね。
 橋の周辺図はこちら→■周辺図■

 国道421号線から少し離れた
 田んぼの横にその橋はあります。
 アーチが連続する形から
 「めがね橋」と言われてます。
  眼鏡のように見えるからですね。
 こういうのって日本全国にあるので、
 そんなに珍しくはないかも?
 正式名称は「明智川拱橋」と言います。
 拱橋(きょうきょう)とはアーチ橋の事で、
 何でも中国の礼儀作法からきてるそうです。
 中国ではアーチ橋の事を拱橋と言うそうな。
 
 めがね橋までは道らしきスペースが続いていて、
 斜面には、彼岸花がたくさん咲いてます。
 では近くに行ってみましょう。
 いやその前にちょっと待って。
 何ですかこれは?
 時刻表だ。こんな所に。
 この橋の通過時刻が書いてあるみたいです。
 ここで撮影をする鉄道ファンのために
 立ててあるんですね。
 う〜ん、鉄っちゃんに親切な会社なんだ。
 三岐鉄道さんは。
 画像をクリックすると別窓で拡大。
 ダウンロードして活用してね。
 
 さて、草むらを歩いて橋に接近します。
 廃道の薮漕ぎに比べたら楽勝です。
 そんな時、ちょうど電車が来ました。
 グッドタイミング♪
 橋がメイン、なんて言っても
 やっぱり列車がいないと、さまになりません。
 これは200形と言う車輌で、
 昭和34年に日本車輌製造で造られたそうです。
 
 間近で見ると、ちょっと微妙かな。
 いえ、大正時代のアーチ橋って言うから
 もっと風情があると思ったけど、
 けっこうすっきりした雰囲気です。
 コンクリートですからね。
 でも、建設当時は最新工法だったんでしょう。
 で、具体的にはいつ造られたのかな?
 大正5年だそうです。
 それは古い。
 
 全長約24m。アーチ1つが7mぐらいです。
 この角度から見ると、
 アーチに積まれたコンクリートブロックの
 様子がよくわかります。
 
 また列車が来ました。
 今度は色違いです。
 これは130形と言うタイプです。
 この先に急カーブがあるので、
 ゆっくり走って行きます。
 いつまでも残ってほしい風景です。

[2005年9月現在]

冬の寒い日にもう一度行って来ました。
今度は雑草が枯れていて、前回行けなかった所まで行ってみました。
 前回は夏真っ盛りだったので、
 雑草の勢いがよく、近付けなかった所です。
 1月なのでご覧の通り、草ありません。
 築堤をよじ登ってみました。
 上から見るとこんな感じです。
 橋の上は以外とあっさりしてます。
 ちなみに、線路の先の森の手前には、
 もうひとつのコンクリートブロック橋
 「六把野井水拱橋」があります。
 こちらは「ねじりまんぽ」 と呼ばれる
 特殊な工法で造られてます。
 
 めがね橋の橋台部分です。
 アップで見てもあんまり面白くないですね。
 さて、この場所に長く居るのは危ないので
 さっさと下りましょう。

[2006年1月現在]

北勢線と言えば、元は近鉄の路線でした。
赤字により廃止されるところを、三岐鉄道が運営を引き継ぐ事で廃線をまぬがれたのです。
ナローゲージの車輌は流石に小さく、その狭さは向い合せのロングシートに座ると
ひざがくっつきそうな程です。
今だ廃線の危機がある、北勢線存続のためにも乗ってあげて下さい。
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