【愛知県・大口町-旧大口橋跡】
愛知県大口町を流れる五条川と木津用水が合流する場所の橋の跡。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 ポタリングの際に
 ふらっと立ち寄った場所に見付けた
 廃物件。
 小ネタですよ。


 木津用水の右岸道路を
 北上して来て
 見付けたのがこれ。
 何かの施設と広場の脇にあった、
 銘板らしき物。
 向こうに見える水門に関係する
 銘板の類いかと思いました。
 でも4つに分かれて、変です。

 

 もしやと思い近付いてみれば…
 これは…橋の親柱に付いてる物では?
 そうです、間違い無く銘板。
 銘板4点セットです。
 左から「五条川」「大口橋」
 「おおぐちばし」
 「昭和二十七年三月」とあります。
 こんな保存のしかたは初めて見た。

 
 古い大口橋だという事は
 新しい橋があるはず。
 五条川の下流側に掛かっている
 この橋が新しい大口橋でした。
 まあ…普通ですね。
 
 古い橋はどこにあったんだろう?
 水門の方を見たら、
 怪しい物が…
 あれは橋の高欄ではないの?
 橋台もあるよ。
 

 近くで見ると、
 ますます橋だ。
 銘板が付いていた親柱は無いです。
 コンクリがかなり汚れているのは
 昭和27年製だからですね。

 
 対岸は橋台だけです。
 左の川が木津用水で
 右に流れるのが五条川です。
 木津用水の右岸道路を
 まっすぐ来ると
 この橋につながります。
 
 最後に1枚目の画像の場所を
 引きで見た所です。
 かつてはここに道路が
 通っていたのでしょう。

 [2022年1月現在]
 
 そう言えば、グーグルマップの
 ストリートビューで見れば
 昔の姿も見れるんじゃね?
 と言うわけで調べてみたら、
 ありました。かつての橋が。
 これは2008年の様子です。
 上の画像にある小屋も
 写ってますよ。
 
 ここは5枚目と同じ場所です。
 橋は1車線分の幅しかありません。
 画面中央には親柱が見えます。
 それに、橋の右側の道は、
 現在車道ですが、
 この当時は歩道だったのです。

【Googleストリートビューより引用】

旧大口橋は、木津用水と五条川の分岐にありました。
木津用水は、約350年前に木曽川から取水した水を流す為に造られた用水です。
五条川との分岐する場所は「荒井の堰」と言われ、一里塚もありました。
この堰も老朽化により、新たに強固な樋門に造り直されました。
新しい大口橋が離れた場所にあるのは、樋門の設備に干渉しないようにでしょう。
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