【岐阜県・市道-しぐら坂旧道】
岐阜県関市の山の中にひっそりとある、トンネル横旧道です。
国道でもない県道でもない、市道の旧道ですが、意外にも利用者が…
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 地形図には載っている、
 ほんの短い旧道です。
 何気なく入ってみたら、
 そこには廃な雰囲気の漂う旧道の景色が…


 周辺図を見るとよくわかります。

 別窓で開くよ→■周辺図■

 現道は「しぐら坂トンネル」で
 快適に通り抜けています。
 旧道の存在に気が付かなければ
 何て事のない道です。
 さくっと通過しちゃいます。
 旧道だって知っていても
 ( ̄‐ ̄)だから何?
 ってゆう程の普通っぷりですね。
 しかもうっすらと轍が付いてます。
 車が通っている?

 では、ちょっと行ってみましょう。
 
 トンネルの横から山の中に向かいます。
 ちょっと日陰になってますが、
 道の具合がいい感じになって…
 じゃなくて、荒れて来ましたね。
 さらに道の状態は酷くなって
 落ち葉がいっぱい落ちてます。
 雨上がりのため、足元不安定です。
 簡単に言うとね、
 落ち葉でぬるぬる。
 ちょっと危ない感じですが、
 まあ、とりあえず先に進みましょう。
 
 旧道の正しき姿。
 いや〜、通るのがいやになっちゃいますね。
 ( ̄▽ ̄)
 森の中に一直線です。
 しぐら坂トンネルの反対側に出るって
 わかっていても心配です。
 何だかこのまま戻ってこれなさそうです。
 感覚的にどんどん離れて行っているみたいです。
 実際には違いますけど。

 峠はもうすぐそこです。
 

 峠はちょっとした広場になってます。
 旧道の峠としては、申し分無しの雰囲気です。
 でも、現道から別れる所と比べると、
 あまりにもレベルが違いすぎ。
 あんなにきれいだった道は
 一体どこに行ったの?
 何だか旧道にそんな道が多いのは気のせい?

 峠と言っても森しか見えず、
 看板とかの類いはいっさい無しです。
 でも、こんな所に仏様がいます。

 

 岩窟に祀られているのは、お地蔵様でしょうか。
 ちゃんとお花が供えられていて、
 きれいに手入れもされているみたい。
 今も信仰されているって事ですね。
 こんな何も無い道が、今でも生きているって
 ちょっといい話。
 で、峠を越えてすぐに、
 対向車が現れたのにはびっくり。
 しかも道幅いっぱいのクロカン4WDですよ。
 ちょうど路肩にスペースがあって
 何とかすれ違い出来ましたが、
 タイミングがずれてたらちょっとヤバかった。
 こんな所に来るなんて、奇特な人です。
 って自分もか。

 
 一つだけヘアピンカーブがあります。
 ここはさっきまでとは、雰囲気が違います。
 地肌がむき出しになっていたりして、
 造成地のような感じです。
 写真には写っていませんが、
 建設用の重機が置いてあります。
 まさか整備されているの?
 でも、何だか途中でほったらかしの様ですが…
 ここらは問題ない道の広さです。
 旧道としては、ですがね。
 ちなみに、この写真と次の写真は、
 来た道を振り返って写しています。
 

 あともう少しで旧道も終わります。
 でも何で、こんな道が廃道にもならずに、
 今迄生き残って来たのでしょう?
 途中何にも無いですよ。
 本当に行って帰るだけ。
 存在意義があるのかしら?
 いやもしかして、トンネルが使えない時
 回り道として残してあるとか…
 そんな気がしてきました。
 はたして真相はいかに?

 

 ここで現道に合流です。
 ただの分かれ道にしか見えません。
 向こう側にしぐら坂トンネルが見えてますが、
 平成10年2月1日に開通した、
 市道・幹1-3号線のトンネルです。
 延長364m。
 交流ふれあいトンネル・橋梁整備事業として
 建設した物だそうです。
 それと、このトンネルの北側には
 東海環状自動車道、
 通称MAGロードが建設中です。
 [2004年9月現在]


こんな山の中にも、歴史を感じる峠道がありました。旧道の雰囲気を手軽に味わえます。
でも、車での走行は御注意ください。半分は離合不可能な道幅ですので。
道ネタ「旧道」TOPへ…