【国道256号線旧道-塞の神隧道 周辺図】
岐阜県の国道256号線の旧道と隧道、その周囲の地図です。

塞の神隧道については、レポートの方を見てもらうとして、ここでは「塞の神」について書いてみたいと思います。
「塞の神峠」は中世では「矢柄峠」と呼ばれていました。戦国時代にはこの地方でも勢力争いが起り、その戦の激しさは
「無数の矢を天に埋めるほど」であったと言い、そこから「矢柄峠」の名が付いたそうです。
近世になってからは、この峠に「塞の神」が祭られ、以来この峠は「塞の神峠」と呼ばれる事になりました。
塞の神とはイザナギ・イザナミの神話に出て来る、黄泉の国との境に立てられた杖の事で、クナトの祖(さえ)の神の事です。
そこから悪霊や疫病をさえぎる、塞ぐ神という役割が生まれ、村境や峠に祭られるようになりました。
ここの塞の神峠にはヤチマタヒコ、ヤチマタヒメ、クナドの三神が塞の神として祭られています。
その昔、付知の村で悪性の病が流行したらしく、病気平癒を祈願して村人が祭ったものだそうです。
現代になり「塞の神」の名は隧道に受け継がれました。トンネルなだけに黄泉平坂を連想してしまいます。
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