【国道421号線-石榑峠廃道】
三重県と滋賀県の県境にある石榑峠は、道幅制限の為のコンクリブロックで有名でした。
現在はトンネルが出来て快適に走れるようになり、滋賀県側からなら峠まで行けます。
そんな旧道になった石榑峠に行って来ました。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 まるで門番のように、
 睨みを利かせていたコンクリブロック。
 それに苦しめられていたのも
 過去の話になったけど、
 今はどうなってるでしょう。

 2008年の豪雨で崖が崩れて
 通れなくなっていた
 国道421号線ですが、
 ちゃんと復活してました。
 むしろ以前より
 きれいになってる?
 三重県側が通行止めなので、
 滋賀県側から上がって来ました。
 ここまで来ると峠はもう少し。
 
 峠に着くと、
 車がいっぱい停まってました。
 実は登山客の為に
 ここまでは車で来れるのです。
 みなさん山に登ってるので
 誰もいませんね。
 
 で、これが例の2mに規制する
 コンクリブロックです。
 まだあります。
 しかし、車は通れません。
 がっちり塞がれてます。
 目の前の坂道の先には
 かつてNTTの無線中継所が
 ありました。
 
 では、旧道の廃道区間に
 入ってみましょう。
 むろん歩きで。
 ここからは三重県エリアです。
 まだ坂は緩やかですね。
 

 緩やかといいながら
 コンクリ舗装です。
 廃道なのに
 自転車に乗った人と
 すれ違ったよ。

 
 こんな切り通しもあります。
 斜面の部分が白いですが、
 コンクリじゃなくて
 風化花崗岩です。
 ボロボロに崩れるので、
 崖崩れが起こる
 危険な道なわけですね。
 

 そんな危険な道なれど、
 紅葉は綺麗です。
 山が全面紅葉する程じゃないけど、
 地味に綺麗です。
 まあ、昔は見てる余裕は
 無かったでしょうが…

 
 坂はどんどん急になって
 側溝のフタも
 滑りやすそうで
 危険があぶないです。
 
 ガードレールと擁壁で
 すれ違いが無理そう。
 こんな幅が
 2kmも続くそうで、
 2m制限があっても
 大変そうです。
 
 途中には、
 こんな小屋があります。
 ここの所は少し広くて
 すれ違いが出来そう。
 まあ、もう車が走る事は
 ないでしょうがね。
 
 この地方の特徴でしょうか?
 シールの「おにぎり」です。
 こういうのが残ってるのは
 うれしいですね。
 
 どんどん下って行きます。
 何ヵ所かこういう側溝があるけど、
 車よりバイクにとって
 危険な物ですよ。
 特に雨の日になね。
 
 廃道後間もない時なので、
 あんがいきれいですが、
 これは2011年11月の様子です。
 レポート自体は2016年なので、
 今はもう少し荒れてるでしょう。
 
 やって来ました、
 三重県側のコンクリブロック。
 何か工事をしてるようで、
 トラックが通る道が、
 コンクリブロックの横にあります。
 
 それにしても、
 こんな所を2回も通らなくては
 ならなかったなんて
 何ていやな道だったのだろう。
 おかげで、
 全国的に有名になったけど。
 
 反対側には「2.0m」の
 標識があります。
 それに凄い圧迫感。
 今の車は、車体の横を写す
 カメラが付いてたりするので
 昔ほど難しくはないかも?
 まあ、もう車が走る事は
 ないでしょうがね。

[2011年11月現在]

国道421号線は、昭和57年(1982年)4月1日に一般国道として指定されました。
2008年9月2日の豪雨によって起こった崖崩れにより、通行止めになっていました。
滋賀県側は復旧しているのですが、三重県側は通行止めのまま、市道になったそうです。
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