【名鉄小牧線-廃線部分】前編
犬山市から小牧市を通り名古屋の上飯田を結ぶ名鉄小牧線。
今まで名古屋市側の駅がどこにも接続されていなくて、利用者にとっては不便な路線でした。
しかし2003年に念願の地下鉄線との相互乗り入れが実現。
路線の一部の地下化に伴い、「味鋺」〜「上飯田」間の地上部分は廃線になりました。
そんな廃線跡を昔の写真をまじえて紹介していきます。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 世の中便利になっていく影で、
 失われて行く物もあります。
 廃線といっても
 路線が無くなってしまう訳じゃないけど
 今まで見なれた風景が変わってしまうのは
 なにか寂しい感じがしますね…
 というわけで小牧線廃線跡いってみよ〜


 庄内川を渡る名鉄の赤い電車。
 今は無き鉄橋の姿です。
 それとこの辺りの地図も見てね

■1984年(昭和59年)の庄内川橋梁の様子。
 この頃はまだ赤い色の橋だった。

 味鋺駅の南側です。
 知らなきゃ線路があったなんてわからない程
 なにもありませんね。
 かつてここには土手の上に線路がありました。
 でもなくなったおかげで
 向いの家がよく見えるようになってよかった?

 手前の柵だけが、
 昔の景色を偲ばせます…

 
 庄内川の手前の様子です。
 土手の一部がまだ残っていますね。

■築堤の一部を再利用するのかもしれません。
 
 解体作業中の庄内川橋梁。
 工事中の柵でふさがれています。
 すでに電線はありません。
 あ、電線じゃなくて架線ね。
 
 反対側から見てみました。
 すっぱり真ん中からありません。
 それにしても青い鉄橋の色が
 空の色に溶け込んできれいね。
 右下の方に解体された橋の部品が置いてあります。
 こんなモノでもほしい人っているのかしら?
 
 「解体作業はオレ達にまかせろ〜」
 ってな感じで行進する重機君たち。
 楽しそうに見えるのは私だけ?
 
■庄内川堤防南側にある橋台。
 白い線が描いてある所がそれです。
 たぶんこの先も残されるとは思いますが、
 橋自体は橋梁・橋脚ともに
 解体されてしまいました。
[2004年2月現在]

■2005年2月に橋台部分は、
 完全に撤去されてしまいました。
 
 さらに南に行くと矢田川手前の県道の所にも
 小さな橋があった。
 廃線後まっさきにとっぱらわれたけど…
 まさに鉄道遺跡って感じ。
 でもいつまで存在できるかそれも疑問。
 
 矢田川の堤防道路から北側を眺めてみた。
 土手の上には線路の影も形もありません。
 鉄粉まみれの砂利だけが延々と続きます。
 真ん中の黄色い柵が上の写真の橋の跡です。
 かつて、電車が走っていた事も
 記憶から消えていくことでしょう…
 ああ…ノスタルジー
 
 で、これが反対側の矢田川にかかる橋です。
 庄内川の物とは形が違います。
 ここは架線以外まだ残ってます。
 でもこの先、解体されるかもしれないけど…
 
 三階橋よりの眺め。
 まだまだ現役のようです。
 しかし、電車が走る事は二度とありません。
 ここより先は
 かつての終着駅「上飯田」駅です。
 
 南側から

■ガーター橋の構造がよくわかります。
 まだレールが残っていますが、
 すでに輝きが失われています。

■2005年4月にこのガーター橋も
 撤去されました。
 
 橋を渡った先の土手は削りとられています。
 これより先の線路の跡はもうありません。
 
 ここは位置的に
 上飯田駅のホームがあった所でしょうか?
 跡地が駐車場と駐輪場になっています。
 かつての駅前はさみしい感じの所でしたが、
 今は何だか空が広く見える場所になっています。
 
 上飯田駅があった駅ビル。
 ここからホームが突き出ていました。
 廃線後は壁の穴は塗りつぶされ、
 今じゃトマソンの塗り壁です。

 現在の上飯田駅はここの地下にあります。
 

 改札口跡はご覧のとおり何もありません。
 かつての喧噪はどこに…


[2004年2月現在]


一通り廃線跡をたどってみました。次のページでは現役時代の様子と、
新たに発見した事を見て下さい。(ちょっとおおげさ)
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