【長野県塩尻市-木曽の大橋】
長野県の道の駅・奈良井木曽の大橋の施設の一部でもある、木曽の大橋。
山口県の綿帯橋と同じ構造の、木造のアーチ橋です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 木曽のどこかにある木造の橋。
 なんとなく知っていたんだけど、
 どこにあるのかわからなかった。
 そしたら道の駅にあるっていうじゃない?
 さっそくスタンプラリーのついでに
 大橋を見て来ました。→■周辺図■


 山口県にある日本三大名橋のひとつ
 綿帯橋の小型版って感じの橋です。
 あちらはアーチが5つで、
 こちらはひとつです。
 駐車場の横にあるので、
 唐突な感じがします。
 さぞかし歴史のある橋だろうと思ったら、
 平成3年に出来たそうです。 
 

 でも、もう19年も経ってる訳です。
 2010年現在でね♪
 そう言えばこうゆうタイプの橋って
 初めて見たね。

 まずは階段を上がります。
 有名なのか、結構人がいました。
 まあ、他に見るものないしね。

 

 橋の上から駐車場を見てみると、
 おおっ!
 なんて急な橋桁なの。
 これで階段が無ければ、
 すべって歩きづらそうです。
 なので、冬には橋が通れないそうな。
 冬期閉鎖ですね。

 
 対岸に着きました。
 こちらは公園になってます。
 トイレもこちら側。
 この先には中央本線が通っており
 その線路沿いが奈良井宿です。
 ここの道の駅って、
 奈良井宿に来た観光客のための
 駐車場でもあるのですね。
 っていうか、
 駐車場を道の駅って言ってるだけ? 
 

 綿帯橋は橋脚があるので、
 橋が高い位置に架かってますが、
 ここは橋脚が無くて
 一跨ぎで川を渡ってるので、
 橋桁が低い位置にあります。
 綿帯橋より小さいと言っても、
 家が5〜6軒建てられる程の
 木材が使われてるそうです。
 しかも木曽桧。なんて贅沢。 

 
 橋台の横あたりをアップで。
 アーチが幾つもの木材を
 重ねて造られてるのがわかります。
 横から飛び出た柱に
 ちょこんと小さな屋根が付いてます。
 雨に濡れないようにですね。
 濡れると腐っちゃうからだけど、
 単なるデザインとして付いてるんでしょう。
 
 さあ、裏側はどうなってるでしょう。
 おお。複雑怪奇。
 どうなってんのこれ?
 アーチが6本で支えてるのはわかるけど、
 いっぱいある三角形の物はなに?
 
 このとんがった部分です。
 頭をぶつけたら痛そう。
 あ。ちょっと待って下さい。
 今入った情報によると「鞍木」だそうです。
 でも、用途不明。
 こんな構造の木造橋は外国には無く、
 日本独自の技術だそうです。
 まさにジャパンオリジナル! 

[2009年11月現在]


木曽の大橋は平成3年竣工で、全長33m、幅6.5m。
使われた木材は、樹齢300年以上の木曽桧を、家5〜6軒分使用したそうです。
この橋は長野県の建築会社、生田木材技建株式会社によって建設されました。
現地での組み立ては、建設省の指導で、渇水期の真冬に行われました。

あの「鞍木」といわれる部品は、何の為に付いているのか?
橋桁に掛かる、変形や揺れを低減する補強材として、重要な部材だそうです。

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