【長野県上松町-木のかけはし】
長野県の名所・木曽の棧(かけはし)。江戸時代に中山道の難所に造られた桟橋です。
今回のレポートは、江戸時代の木曽の棧をモチーフにした橋です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 「木のかけはし」とは、
 その名の通り、木で出来た橋の事です。
 木造の道路橋ですよ。
 それは珍しい!
 ぜひ見に行ってみなきゃ。
 ま、何かのついでに、だけどね。

 上松町の中央本線旧トンネルの
 探索のついでに来ました。
 ここは本家・木曽の棧の西南あたりです。
 で、どこが「木のかけはし」なのかな?
 どうやら木の欄干がある部分が
 「木のかけはし」みたいです。

 

 ほら、
 書いてあった。
 それに
 なんか微妙に塗装がはがれてる。
 ここからだと、本家・木曽の棧や
 旧桟トンネルが見えるけど、
 写真ではわかりませんね。
 

 ここってわかりづらいの?
 って思うかもしれませんが大丈夫です。
 橋の南側には駐車スペースがあり、
 ちゃんと看板もあります。
 階段もあって、下に降りれます。
 これは観光用?
 では行ってみましょう。
 

 階段を降りて来ると、
 橋の裏側が見えます。
 太い3本の木の柱が立ってるけど、
 これが橋脚ですね。
 橋桁も全部木で出来てる。
 地元の木材をPRするために
 この橋を造ったそうだけど、
 こりゃすごい。
 っていうか、本当に木材で支えてるんだ。

 

 このぶっとい柱に道路がのっかてるんだね。
 橋桁の裏側が黒いのって
 防腐処理なんだろうか?
 金属の部品でがっちりくっ付いてる。
 で、上を見ていて
 なんか丸い物がぶら下がってるな…
 って思ってたら・・・
 スズメバチの巣だ!!!
 あ。でもハチは居ないようです。
 ボロボロになってるしね。

 

 橋脚の下は「支承」で支えてます。
 トラス橋やアーチ橋なんかじゃ
 おなじみの物ですね。
 デザインがアレだけど・・・
 橋脚でこれ使ってるのは初めて見た。
 でも、なんか、汚れてる。

 

 橋の下はちょっとした公園になってる。
 なってるけど・・・
 雑草に埋もれてる。
 荒れていて、すっかり廃公園。
 …春なのに、景色が寒いぃ…
 木の柵とか壊れてたし、

 なんだろうこの放置っぷりは。
 まったく人が来ないんだろうね。

[2009年4月現在]


「木のかけはし」は江戸時代に架かっていた「木曽の棧」の対岸にある木造橋です。
地元産の木材の活用とPRのため、1996年9月25日に完成しました。
4径間連続PC木床板橋という形式で、日本初の連続プレストレス木床板橋です。
“プレストレス”とは、橋桁をケーブルで締め付けて、強度を増す構造の事です。
橋長40.5m、最大スパン10m、構造材は主にナラ・カラマツを使用。
親柱と欄干にはヒノキを使っています。総工費は1億4256万円。
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