【岐阜県・郡上市-釜ヶ谷の吊り橋】
岐阜県郡上市の南、美並町高砂の釜ヶ谷に架かる吊り橋です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 知らなきゃ行けない橋。
 今回も滝巡りのサイト
 情報があった物件です。
 滝の上に架かるみたいな?
 遊歩道を上流に向かって行くようで、
 もしかしたら大変かも?

 国道156号線を西に曲がって
 川沿いを進むのだけど、
 釜ヶ谷への看板を見落として
 通り過ぎてしまいました。
 引き返して、川に沿って走ると、
 「流しそうめん」の店があります。
 そこの近くの駐車スペースに
 バイクを停めて遊歩道に入ります。
 今日は大っきいバイク、
 ニンジャ1000で来たけど、
 道がきれいなので問題無く走れました。
 
 さて、流しそうめんの店の
 真ん中を通って、川沿いを歩きます。
 上の写真は、そうんめん店から
 少し行った所です。
 5月だからなのか、
 人が全然いません。
 先客が居るようですが、
 この素晴らしい景色を独り占めです。
 この辺りまでは楽に歩けます。
 
 やや。分かれ道だ。
 ここは右側の登りの道です。
 先のサイトに「道が険しくなる」
 ってあったけど、
 もう険しくなってきた。
 乱雑に積まれた急な階段です。
 登山道みたいです。
 
 上を見上げると・・・
 何かの石仏?
 よく見たら不動明王だった。
 なぜにあんな高い位置に?
 で、遊歩道は相変わらず険しいです。
 金属製の階段もあるのだけど、
 これも急です。
 

 途中「二の滝」を見下ろしながら歩くと
 見えて来ました。
 これが今回のターゲット、
 釜ヶ谷の吊り橋です。
 正式名称は分かりません。
 橋の真下に行ける道があったので、
 少し吊り橋を撮影して来ました。

 
 では、登り再開です。
 まだまだ階段があります。
 もう急階段は無いだろうと思ったら、
 さらなる急階段が…!
 これは手すりを掴まないと
 上がれないレベルです。
 もうそこに主塔が見えていて
 これが最後の難関です。
 

 急階段をよっこいしょっと上がると
 目の前に吊り橋が。
 目の前すぎて主塔の写真が撮れなかった。
 全体を画面に入れようとすると、
 あの階段から落ちてしまうから。
 橋桁はと言うと、
 ケーブルが無かったら歩道橋みたい。

 
 下に滝があるって言うんで
 覗き込んでみた。
 た…高い…
 画面中央少し上の白い流れが
 「二の滝」です。
 その上の暗くなってる所が滝壺です。
 
 橋は短いのですぐ対岸です。
 なんかちょっと
 ゴチャゴチャした印象です。
 
 今までの写真じゃよく分からなかった
 アンカレージです。
 コンクリの部分が小さいし
 金属の部分が大き過ぎます。
 どうやら上下に付いてる部品で
 金属板を固定して、
 そこにメインケーブルを繋いでるのですね。
 つまりこの岩盤自体がアンカレージ
 ってわけだ。
 

 で、その先に階段があるけど…
 何と言う角度!!
 新たなる難関の出現です!
 これ梯子じゃないの?
 しかし、これを上がらなくちゃ
 橋を上から撮影できないので、
 超急階段を上がります。

 
 なかなか良いじゃないですか。
 写真には写ってないけど、
 ここから郡上の山並みも見えて、
 実によい景色です。
 
 ケーブルを主塔に固定する
 「サドル」のアップです。
 複雑そうに見えますが構造は単純です。
 上から橋も撮影出来たし、さあ下りよう。
 で、普通に階段を下りようとしたら、
 踏み板に、かかとがちょこっとしか
 引っ掛からない…!
 踏み外したりしたら、
 お尻で階段を下りるはめになりますよ。
 ここは後ろ向きで下りるのが安全です。
 
 これにて吊り橋のレポート終了ですが、
 最後に上流にある「一の滝」の紹介を…
 見ての通り小さな滝ですが、
 奥まった場所に流れ落ちるのが
 秘境感満点です。
 まあ、後ろに橋が見えてるのが、
 雰囲気壊しちゃってますが…

[2012年5月現在]

釜ヶ谷には滝が4箇所あります。
流しそうめんの店の側から「行者滝」「三の滝」「二の滝」「一の滝」です。
 「行者滝」だけは、遊歩道の山側に流れており、
チャートの岩盤の褶曲模様が、良いアクセントになっています。
流しそうめんの店の正式名称は「釜ヶ滝 滝茶屋」。1966年開店で、創業46年になります。
流しそうめんと言っても、竹筒を一直線に流れ下るお馴染みの物じゃなくて、
四角いテーブルの周りを流れる、回転寿司のそうめん版みたいな物です。
なんでも「サイフォンの原理」を使って流していて、実用新案を取得しているそうです。
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