【岐阜県・県道366号線-大久後トンネル旧道】
岐阜県の八百津町には、関西電力によって造られた、丸山ダムがあります。
しかし、その丸山ダムも新ダムが建設される事になりました。それに伴い、付け替えられた県道があります。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 3ケタ県道なだけあって、
 現役時代でも細くきびしい道でした。
 旧道落ちした現在は、
 ダム工事のための道になりました。
 なんか、関係者以外立入禁止みたいですが?
 丸山ダムを見に来たついでに
 立ち寄ってみました。
 関係者以外でも見れる地図は→■周辺図■

 ここは「大久後トンネル」のダムの反対側です。
 丸山ダム側は、以前来た時に
 フェンスで塞がれていたので、
 こちらに来てみました。
 こっちは大丈夫みたい。
 っていうか、フェンスがどけてあったけど…
 なので、ちょっと入らせてもらいました。
 まさに、トンネルの横の旧道。
 ここはトンネル工事の際に
 造り直された部分なので
 旧道なのにきれいです。
 では、森の向こうの旧道に行ってみましょう。
 
 その前に、
 2005年5月に写した画像をひとつ。
 これは私が初めて来た時の様子です。
 大久後トンネルはすでに完成してますが、
 まだ通れないので、
 看板が旧道の方に誘導しています。
 大久後トンネルが通れるようになったのが、
 2006年3月21日なので、
 まだ8ヶ月は現役でいられた訳ですね。

 では、レポートの続きをどうぞ。
 
 大久後トンネルの横を過ぎると、
 いかにも“旧道”といった
 雰囲気になって来ました。
 そんなに荒れていないようです。
 これならバイクでも大丈夫、かな?
 いやしかし、ダム側が封鎖されているかも。
 ここは手堅く、歩きでの探索にします。
 まあ、取り敢えず
 行ける所まで行ってみましょう。
 
 行ける所まで、って言うより、
 あんまり現役時代と変化がなかったら、
 途中で引き返してしまうかも?
 この辺もありがちな旧道の姿です。
 1年ちょっとじゃあ、こんなモンですかね。

 丸山ダムのダム湖の横を通ってる道だけど、
 まだダム湖は見えません。
 でも、砂防ダムの音は聞こえる。
 

 おっと、だんだん荒れてきたようです。
 道端から雑草が伸びてきて、
 狭い道がさらに狭くなってる。
 それに右側にはダム湖が見えて来ました。

 
 しかし、すぐに路面の状態は元通りに。
 「落石注意」って割には
 石なんて落ちてません。
 定期的に掃除されてる??
 

 いや、されてなかった。
 道の真ん中に草が生えてますよ。
 落ち葉も積もって
 土になってる。
 なんか、一気に廃道のように・・・
 目の前の路面には細いタイヤの跡が。
 自転車で通った人がいるみたいですね、
 物好き・・・
 いや、それは私もか?

 
 いいね〜〜
 まさに、旧道!
 ああ。そう言えば、
 新ダムが完成したらこの旧道って、
 ダム湖に沈んじゃうんだ。
 まだ先の話だけど、
 今の内に見ておいた方がいいかも?
 それに、ダム本体の工事が始まったら
 旧道がきれいに整備されちゃうかも?
 
 こんな場所なのに
 ガードレールがナイ。
 うっかり落ちたら大変だ。
 赤い旗がガードレールの代わりに
 注意をうながしてる。
 こういうのって、
 いかにも旧道らしいアイテムだけど…
 
 2005年5月に写した写真にも
 ちゃんと写ってました。
 っていうか、現役時代からこれって、
 危なすぎだろっっ!

 現役時代からこんな険道だったので、
 旧道化したと知った時
 ちょっと期待したりして・・・

 ちなみにここは上の写真と同じ場所で、
 反対側を向いて写した物です。
 
 所々荒れています。
 こんな“路上河川”も( ̄▽ ̄)
 台風通過後に来たので、
 水がいっぱい流れてます。

 台風一過で快晴かと思ったら、
 梅雨まっただなかなので曇ってます。
 まあ、どうでもいいことですが。
 
 もう結構歩いて来ました。
 1km以上進んだかな?
 大久後トンネルの長さが1,083mなので、
 確実に1,000m以上の距離がありますね。
 しばらく前から丸山ダムのダム湖
 通称「丸山蘇水湖」が見えてました。
 あ! あれは「丸山ダム」だ。
 もうあとちょっとです。
 台風通過後なので、
 水が目一杯増えてます。
 
 あとちょっとの所で、
 旧道らしからぬ…
 ―って、廃道だよね?これ。
 今は2007年7月なので
 旧道になって1年4ヶ月経った訳です。
 たった1年ちょっとで、
 この荒れようは酷い。
 いかにほったらかしだったのかがわかりますね。
 
 とは言え、
 落石や倒木さすがにありませんでした。
 廃道後… じゃなくて旧道落ちして
 1〜2年なのでそこまで荒れてないのかな?
 ここも現役時代から
 ちょっと草とか苔とかがあったので、
 こうなるのも必然だった?
 1年とちょっと前は普通の道だったのにねぇ…
 
 しかし、ダムが近付くにつれて
 道の状態は元に戻りました。
 この辺りは現役時代のままの姿です。
 ありがちな険道です。
 険道がありがちって、
 ある意味困ったもんですが…
 
 丸山ダムに到着しました。
 旧道の横からダム湖に向って
 道が伸びてますが、
 この道がまさにダム本体です。
 天端(てんば)って言う部分ですね。
 その天端の上に車が2台停まっています。
 工事関係の車だろうか?
 見付からないうちに
 さっさと通り過ぎてしまおう。
 ちなみに、後でわかったんだけど、
 水質調査をしにきた人達だった。
 
 台風通過後で水が目一杯増えてるので、
 ダムが放流してます。
 実はここへ来る前にダムの正面から
 放流してるところを見て来ました。
 初めてダムの放流を見たけど
 すごいですねぇ。
 小和澤橋からの眺めは圧巻です。
 ドオォオォ っていう轟音がとどろき
 濁流が渦巻くさまは迫力満点。
 ああ すごいなぁ(≧▽≦)
 
 さて、旧道に話題を戻しましょう。
 もうすっかり普通の険道です。
 ちょっと路肩の雑草が多いぐらい?
 あ。何か赤と白の・・・ 看板?
 そんな物が2つもあります。
 実はこれ、“ここにダムが出来ますよ〜〜”
 って言う印です。
 2本の印の間にダムの本体が
 ど〜〜んと。
 あ。じゃあ、今立ってる場所って
 水の中になっちゃうんだ。
 
 ダムを過ぎると間もなく旧道はお終い。
 “関係者以外”看板がどけてありました。
 ああ、そうか。
 さっきのダムの上にいた車が通ったからか。

 戻る途中オフロードバイクで来た人に会った。
 さすがオフ車乗りは違うなぁ。
 でも、さっき通った時は無かった
 スリップ跡が・・・
 気を付けてくださいね。

[2007年7月現在]

現役時代から険道だった、県道366号線の旧道部分。
新丸山ダムの堤体の工事が始まれば、この旧道も工事のために使われるのでしょう。
ダムが完成して湛水が始まれば、もう二度と通る事は出来なくなります。
見に行くなら今の内かもしれません。でも、あまり無理しないように。
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