【愛知県-名鉄犬山線・犬山橋】
愛知県と岐阜県の境に架かる、鉄道用のトラス橋。でも昔は…
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 今は名鉄電車が通る鉄道橋ですが、
 かつては列車と車が並んで通る
 珍しい橋でした。

 その橋は愛知県と岐阜県の
 県境を流れる木曽川に架かってます。
 正面の山の上に建ってるのは、
 国宝・犬山城。
 遠くに見えるアーチ橋が
 犬山橋ですね。
 では橋に行ってみましょう。
 
 やって来ました犬山橋。
 木曽川を渡った岐阜県側から
 スタートです。
 車も一緒に走ってた橋だけあり
 幅が広いです。
 線路の右側に空き地がありますが、
 ここに歩道があったみたいです。
 

 トラス橋には珍しい
 立派な親柱があります。
 それに門のような物もあり
 石柱には「名勝 木曽川」
 石盤には「国定公園 日本ライン」
 とあります。
 ここらは人気の観光地だったので
 橋が造られた当時の
 雰囲気が伝わります。

 
 犬山橋は大正時代に造られた橋です。
 橋台の横を見ても
 大正らしを感じられる。
 これは通路があった跡だろうか?
 ブロックで塞いであります。
 
 曲弦ワーレントラスという種類で、
  「橋門構」という部分が
 垂直になってます 。
 橋の向こう側が崖ですが、
 城山と言う小さな山があります。
 かつて廃墟マニアには
 有名だった場所ですよ。
 
 橋の全体像です。
 3スパンの堂々とした姿です。
 犬山橋を列車と一緒に通っていた車は
 現在は新しく出来た橋を走ってます。
 画面右に見えてますね。
 こちらの名前も「犬山橋」。
 「ツインブリッジ」とも言われます。
 
 あ。ちょうど列車が来た。
 これは普通列車ですね。
 橋と車両を比べると、
 橋の大きさが分かります。
 列車の右側のスペースに
 車が走っていたんです。
 昔はアスファルトが敷いてあったので
 まるで路面電車のようだった。
 
 愛知県側に来ました。
 踏切のおかげで
 橋をすぐ近くで見れる。
 
 すごい立派な親柱。
 アールデコ風でしょうか?
 銘板には「犬山橋」。
 細部がいちいちカッコイイ。
 ここでなら見放題だよ。
 
 また列車が来ましたね。
 2200系ってヤツ?
 でも残念なお知らせがあります。
 車も走ってた当時の
 写真はありません。
 (まだデジカメ買ってなかった)
 
 木曽川沿いに遊歩道があるので、
 橋の下にも行けます。
 左の橋が自動車用の犬山橋で、
 橋脚が鉄道用の橋と
 同じ位置に並んでます。
 水の抵抗を軽減する為ですね。
 
 橋台を下から見ると
 味がありますねぇ。
 
 さて、犬山橋はどうだったでしょうか?
 最後に東側からの眺めをどうぞ。
 橋の横の城山には、
 戦国時代に鵜沼城が
 あったんだそうです。

[2019年4月現在]

1925年(大正14年)11月、愛知県・岐阜県・名古屋鉄道により、
鉄道と道路の併用橋として架けられたのが「犬山橋」です。
通常の鉄道の橋より広いとは言え、道路部分は狭く、
車は列車のギリギリの場所を通っていたので、鉄道の制限速度は25kmでした。
全長223m、幅は16m。
2000年3月に、橋の通り辛さを解消する為、
隣に新しい「ツインブリッジ」が出来ました。全長253.5m幅25m。

鵜沼城の跡地には1927年に別荘が建てられました。
建てたのは、愛知県の政治家で、犬山橋建設に尽力した三輪市太郎。
山頂の別荘から、犬山橋を見下ろしていたのでしょうか。
道ネタ「鉄道」TOPへ…