【三重県・県道614 (558)号線-旧道】
三重県の最北部にある県道の旧道です。国道と県道が交差する場所にあり、一目で旧道とわかる場所です。
しかし、あまりに狭い道なので、本当に県道だったのか、にわかには信じられない感じです。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 問題の旧道は国道306号線沿いにあります。
 ちょうど県道614号線と交差する所で、
 細い道が交差点の横から延びていて、
 森の中に消えていきます。
 これは・・・
 旧道のにおいがぷんぷんです( ̄▽ ̄)
 ちょっと見て行きましょうか。
 で、“614”と“558”って、何で2つあるの?

 森の中に消えていく道、
 こんな様子です。
 単なる脇道に見えなくもないけど、
 県道が切り通しになってる所の丘を
 峠道のように越えていきます。
 それはつまり古い道ですね。
 交差点の反対側、画面左はじの看板の横に
 白いガードレールが見えますが、
 旧道は本来あそこに直接繋がっていたようです。
 さて、前置きはこれぐらいにして、
 さっそく旧道を見に行きましょう。
 そうそう、周辺図も見てね
 
 険道の雰囲気満点ですね。
 軽自動車でいっぱいいっぱいな道幅。
 路肩も雑草伸び放題。
 森の中に吸い込まれる先は、
 いったいどんな景色なのか??
 
 思った通りの景色がそこに…
 落ち葉が路面に沢山落ちている
 まさに険道。
 ・・・なのかな?
 いやぁ、さっきから県道の旧道って言ってるけど、
 本当に県道だったのかしら?
 実はこの時点では、
 よくわかりませんでした。

 取り敢えず先に進んでみましょう。
 
 隣に県道が走ってるとは思えないですね。
 ちょっとした峠のよう。
 実際に20m程の山を越えてます。
 このカーブミラーがなんとも・・・
 ただの山道とは思えない装備です。
 こんな所に車が通るの?って思うけど、
 落ち葉の無いトコロが轍になってて
 車の通行があるみたいです。
 でも、隣の県道を通った方がずっと楽なのに?
 
 しかも斜面にアスファルトを
 乗せただけの簡易舗装ですよ。

 ・・・あら? この黄色いのは?
 三重県のキロポストだ!!!
 っていう事はやっぱり県道だったのね。
 よかった〜 これで旧道レポートになります。
 ・・・まあ、小ネタなんですがね。
 
 旧道なだけあって
 木の根っこが転がり落ちてます。
 ♪ころり、ころげた木の根っこ。

 ・・・冗談はさておき
 実に昭和ノスタルジックな景色ですよ。
 軽トラが似合いそう?
 
 開けた場所に出ました。
 森の中には墓地もあったりして、
 いかにも“村はずれ”といった雰囲気です。
 左の集落との間に広い畑があって、
 真っ赤な彼岸花が一列に咲いていました。
 でも、ここから見える景色は
 すっかり近代化されていて、
 旧道の所だけ取り残されてるみたいです。
 
 あ。
 こんな所に看板が立ってる。
 「檜山万多城跡」ですって?
 看板によると、この山の中に
 お城があったと書いてあります。
 土塁が残ってるそうです。
 それに、ここの山って「檜山」って言うんだ。
 山っていうより、丘陵みたいなのに、
 意外にも立派な名前が付いてました。

 それと、この画像は別窓でちょっと大きなのが
 開きます。・・・本当にちょっとだけど。
 
 看板の所から、
 今来た方向を見るとこんな感じ。
 森の中へと続く道が、
 いかにも峠越えを予感させます。
 今じゃすぐに国道にでちゃうけど、
 昔はしばらく森の中を通ってたわけです。
 こんな道が県道だったなんて素敵すぎです。
 
 少し歩くと、
 道は左に曲がっていきます。
 旧道はまだ続きますが
 後は集落…っていうか住宅地に行くだけなので、
 旧道レポートはここでお終い。

 ちなみに、右側にも道が分かれてて
 国道に戻れます。

[2007年10月現在]

古いロードマップには、細い一本線でしか描かれていない旧道。
わずかに、県道の色が付けられている程度の扱いしかされていません。
現在、旧道の横を通る県道は県道614号線ですが、昭和63年の地図を見ると旧道は県道558号線でした。
当時の県道614号線は今より北側を通っており、現在の県道614号線の一部は、
国道365号線の旧道となっています。他にも国道のバイパスが出来たりして、複雑な様相を呈しております。

今回の旧道より北に3.6kmあまり行くと、有名な鉱山廃墟「白石鉱業」があります。
旧道とは直接関係ないのですが・・・


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