【愛知県・清洲市-一里塚橋】
愛知県清洲市須ヶ口の町中に、欄干だけの橋がありました。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 何気なく通った時に見付けた
 町中の小さなコンクリ橋。
 どこにでもある橋かと思ったら
 なんかおかしな事になってた…


 新川に架かる新川橋を通る道は
 古くからの街道、美濃路です。
 そこを北上して来ると
 こんな橋があります。
 よく見る景色です。
 

 でも横から見ると…
 おや?川がない。
 暗渠ってのになったようです。
 橋の高欄というより
 ただのコンクリの板にしか見えない。

 
 親柱は片方だけ残ってました。
 「いちりづかはし」
 ホーロー製の銘板で、
 親柱は花崗岩で出来てます。
 
 反対側は「一里塚川」
 明治時代の地形図には、
 短い川が描かれてます。
 隣の親柱は無くなってるので、
 残念ながら竣工年などは
 分かりませんね。
 

 橋から西側を見ると
 コンクリのふたが並んでます。
 この下に一里塚川が
 流れているわけです。

 
 東側はまるで
 廃道のような雰囲気。
 この先も家の裏を
 廃道のようなスペースが
 続いてます。
 
 一里塚橋と言うからには
 かつて一里塚があったわけです。
 すぐそばに立っていた札に
 由来が書いてありました。

 [2018年8月現在]


美濃路は、名古屋の熱田神宮から岐阜県の垂井を結んだ脇街道です。
かつては、朝鮮通信使やお茶壺道中などが通行したそうです。
立て札の前には、一里塚の碑が立っています。

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