【愛知県・愛西市-藤ヶ瀬橋親柱】
愛知県愛西市藤ケ瀬町に残された、古き橋の親柱。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 愛西市の藤ヶ瀬町で
 偶然見付けた橋の親柱。
 小ネタですよ。


 県道128号線から
 1本北にある道の横に
 小さいながら立派なお堂があった。
 どこにでもある物なので
 通り過ぎようとしたけど
 ちょっと気になる物が見えた。
 

 石柱に変な像が乗ってる?
 よく見たら狛犬だった。
 あれ?石柱に文字が彫ってある。
 「藤ヶ瀬橋」
 これは・・・橋の親柱だ!
 なぜこんな所に?

 
 親柱ならこれ1本じゃないはず。
 やっぱりありました。
 でも読めない。
 「ふじがせはし」なんだろうか?
 柱はアールデコっぽい雰囲気。
 大正から昭和初期に
 造られた橋なのかな。
 
 もういっこあった。
 これは竣工年だ。
 「昭和七年三月 」
 までしか読めません。
 (「新設」なんだろうか?)
 やはり昭和初期でしたね。
 柱は4つあるはずですが、
 4つ目は無かった。
 
 あれは古い親柱が
 記念に残してあるんだろう。
 新しい橋はすぐそばにあった。
 県道が用水路を渡る所の橋が
 現在の藤ヶ瀬橋です。
 普通のコンクリ橋で
 昭和47年6月架設です。

 [2019年4月現在]


藤ヶ瀬橋の架かる用水は、海部幹線水路と言い、木曽川から取水しています。
ここにはかつて、佐屋川が流れていましたが、
明治時代に行われた木曽三川分流工事の際に廃川となり、跡地は耕作地になりました。
灌漑用水路として佐屋川用水がほぼ同じ場所に引かれ、
保存されている親柱は、その用水に架かっていた橋の物でしょう。
佐屋川用水は現在、海部幹線水路として統合されております。

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