【岐阜県・中津川市-日和立の廃吊り橋】
岐阜県中津川市を代表する渓谷、付知峡には沢山の吊り橋があります。
その付知峡の散策ルートから外れた場所に、廃吊り橋があります。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 秋には紅葉が綺麗な付知峡。
 駐車場も完備されていて、
 車で来ても安心。
 そんな付知峡のはずれにある
 なんか、怪しそうな橋を
 見て来ました。

 付知峡の散策路を
 東のはじっこまで来ると
 「Be Green 日和立」という
 キャンプ場があります。
 散策路を歩いて来ると、
 いきなりキャンプ場内に出ます。
 場内を横切って川に行くと
 その先は林道になってました。
 で、吊り橋はどこ?
 あ! あんなとこにあった。
 
 橋までの道が無くなってたので
 近付く事が出来ないかと思ったけど、
 簡単に来れました。
 橋はと言えば…
 1人分の幅しかない橋桁が
 ひょろ〜って架かってます。
 木造で頼り無い感じです。
 耐風索もまったく機能してません。
 
 ここの斜面を上がると
 吊り橋の前に出ます。
 でも、滑り易そうだ。
 現役時代からこうだったんだろうか?
 なんにせよ、
 廃物件の雰囲気満点だ。
 

 やっぱり立入禁止だった。
 長い間人が通らないからか、
 落ち葉が「堆積」してます。
 その内ここに木が生えるかも?
 で、封鎖のロープが新しそうだけど
 これは最近付け直した物?
 立入禁止自体は、
 結構前からされていたみたいです。

 
 ひょいと跨いで
 橋に乗っかりました。
 上の画像とは反対側を見てます。
 上がって来た斜面は左側ですが、
 右側にも道があります。
 川沿いをさかのぼって行く
 山道でしょうか?
 

 さて、橋の方はどうだろう?
 よく見るとすでに
 木が生えてる。
 でも、案外丈夫そうだった。
 とは言え、通行禁止の理由が
 「老朽化」なので
 慎重に歩きます。

 
 ゆっくりと歩いてるので
 あまり揺れません。
 ここまで来ると
 普通の古い吊り橋に見えますね。
 床板はもろくなってるかと
 思ったけど、
 意外と丈夫なもんです。
 防腐対策がされてるようです。
 

 低い位置に架かってるので
 怖さはありませんね。
 対岸は… 植物に埋まってます。
 緑のヴェールの向こうは
 見る事が出来ませんね。

 
 下からのぞいてみたらどう?
 全然見えませんね。
 なんか薮を掻き分けてまで
 行こうとは思わないので
 もう戻ります。
 
 対岸から見るとこんな様子。
 この橋はこっちから見た方が
 よさそうだ。
 
 吊り橋の横には
 新しそうな林道の橋が架かってます。
 鉄骨と大きなパイプを組み合わせて
 即席で造った仮橋みたいな感じです。
 とは言え、車が通れるほどの
 頑丈な橋です。
 吊り橋の先を見てみようと
 この鉄骨橋で対岸に渡ってみます。
 
 橋に通じる道があるかと思ったが
 どこにも見当たらなかった。
 林道脇の林の中を探してたら、
 主塔らしき物がありました。
 そこからケーブルを
 辿ってみたら…
 大岩に巻き付いてる!
 岩アンカレージだ!
 これはビックリ。
[2013年5月現在]


付知峡の案内図などにも、老朽化により通行止めとありました。
床板は、まだじゅうぶんに使える状態でしたが、
メインケーブルや耐風索の方が、限界に来てるのでしょう。

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