【岐阜県・下呂市-火打の廃吊り橋】
岐阜県下呂市の南側を通る、県道432号線沿いにひっそりと架かる壊れた吊り橋。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 またまた見付けた廃物件。
 渡れる吊り橋だと思って近づいてみたら…
 みごとな廃物件でした。

 国道41号線を北上して来て
 三ツ渕洞門を抜けた先を右折。
 高山本線の焼石駅の南を通ります。
 しばらく県道を走ると
 火打の集落に着きますが、
 橋が見当たらない。
 旧道らしき道に入ってみたら
 やっと見付かりました。
 画面の真ん中に写ってるけど、
 こりゃあ分からないわ。
 
 畑の横を通って橋に近づいてみました。
 植物に浸食されていて、
 酷い事になってます。
 ここから見ても分かるけど、
 橋桁の板が無くなってます。
 残念。
 渡れるかも?って期待してましたが、
 これは無理ですね。
 主塔は金属製の丸パイプです。
 
 アンカレージは小さくて簡単な物です。
 メインケーブルは針金の束で、
 単純に結んであるだけ。
 どうやって長さを調節するんだろうか?
 ブロックごと動かす…とか?
 いや。ブロック動かせないでしょう。
 
 ほらこれだ。
 まったくもって渡れません。
 いったい何年放置されたのやら…
 10年以上は経ってるね。
 橋桁の残骸がぶら下がってるだけだ。
 廃橋梁と言うよりは橋の廃墟。
 これはこれで、萌える光景ですがね。
 それと、画面右上の白い板を
 覚えておいて下さい。
 
 すぐ前には、ハンガーケーブルに吊られる
 木材が1本、宙に浮いてます。
 乗ったら・・・
 ★折れる
 ★ケーブルから抜ける
 ★川に落ちる
 でも、人が乗らなくても
 部品自体の重さで
 次々と抜け落ちていったのでしょう。
 
 その酷い吊り橋を下から見ようと
 エイヤッと河原に下りて来ました。
 ほのぼのとした風景です。
 
 村はずれに架かる橋、という雰囲気。
 …しかも廃村…
 いえ、火打の集落には
 ちゃんと人が住んでますよ。
 橋の横の旧道にも民家が並んでて
 しっかりと生活感が感じられます。
 それなのにこの廃れっぷり…
 
 もう、いつ落ちても不思議じゃないね。
 こんな状態なのに、
 立入り禁止の看板すら無いのって、
 誰にも管理されてないんだ。
 旧道側から対岸の耕作地に行く為の
 橋みたいだけど、
 みんな車を使うので、
 歩いて渡る人が居なくなったからだろうか?
 
 橋台の石積みは結構古そうです。
 戦後間もなく造られた?
 いや、もっと古そうな雰囲気も…
 情報が無いので分かりません。
 機会があれば調べてみます。
 
 さて、最後に県道から見た景色を。
 どこにあるのかサッパリ分かりませんね。
 そこで先程言った白い板です。
 真ん中の白い物がその板です。
 板の下が溝になってますが、
 これが橋に繋がる道です。
 そこの斜め右上に主塔があります。
 あると言われても
 どれなのかサッパリ分かりませんね。
[2012年8月現在]

県道432号線の横を通る細い道に、民家が並んでいるのを見ると、
こちらの道が県道の旧道で間違い無いでしょう(上の写真のガードレールの部分)。
今回の吊り橋は、旧道沿いの家から県道側にある耕作地へ渡る為の橋だと思います。
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