【国道8号線旧道-疋田橋】
福井県敦賀市の国道8号線と161号線の分岐点には、小さな旧道橋が現道の傍らに残っています。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 今日はとある隧道を見に来ました。
 でも、実は道を間違えて、
 目的地より西に行きすぎちゃいました。
 そんな時、
 偶然見付けた小さな橋。
 それがこの「疋田橋」です。

 その小さな橋の場所はこちら
  →■周辺図■

 目の前の交差点が、
 国道8号線と161号線が交わる所です。
 交通の要衝って感じです。
 ここでなんかうんちくでも語れば
 ちょっと格好良いけど、
 ・・・予定外にこんな所まで来たので
 あんまり調べてません。
 いや、まあ、軽く迷子状態なんだけどね。
 でもラッキーな事に
 こんな所に廃橋梁を見付けました。
 転んでもただでは起きないって訳です。
 じゃあちょっと見て行きましょう。
 
 橋の前には車止めのブロックが
 置いてありました。
 こんなトコにタイガース模様。
 福井県って関西だっけか?
 それに赤白の棒が立ってる。
 目立たせてるの?
 それとも棒たおし?
 そんなわけないか。
 最初見た時廃物件かと思ったけど、
 歩行者用に使われてるみたいです。
 

 使われてる?
 路面の雑草の具合が
 い〜い感じに廃っぽさを演出してます。
 昔はこんなのが国道だったなんて、
 隔世の感があります。
 簡単に言えば、今じゃ考えられないぐらい
 細い道ってことですね。

 
 下を流れる川をなにげなく見てみたら、
 河原に何かコンクリート製の物体が…
 ・・・
 橋の跡かな?
 橋だよね。
 橋脚の下の部分のようです。
 旧々道まであったのでしょうか?
 とにかく先に進みましょう。
 
 反対側に橋の名前がありました。
 「疋田橋」
 だそうです。
 銘板が表札のように、親柱にはめ込まれてます。
 
 橋を渡ってから、もうひとつ川があります。
 川じゃなくて水路ですねこれは。
 向こう側には何かの施設が見えます。
 ちょっと行ってみましょう。
 それと、下に見えてるガードレールは
 旧道の物です。
 旧道化した時に、路面の一部が造り直された様で
 現在の路面の方が高い位置にあります。
 
 これは水門ですね。
 石造りで、けっこう古い物のようです。
 ふたつ並んだ水門のアーチが
 いい味出してますね。
 上に乗ってる機械は後から付けた物?
 でも良く見れば丸いハンドルがある。
 手動なのかな。
 
 旧道の方を見ると、
 犬を連れて散歩してる人がいました。
 それと、目の前にあるのは橋のようです。
 なんでこんな所に橋なんかあるの?
 あ! 道なんだこれ。
 もしかしてさっきの橋脚跡と関係が?
 ありました。ビンゴです。
 橋脚跡と水路の橋は一直線上に並んでます。
 ってことは、これは旧々道なんですか?
 でも、ちょっと微妙かも?

■道路の跡ではなくて、かつてここを通っていた
 旧北陸本線の線路跡のようです。
 川の向こうには疋田駅跡があります。
 
 
 さて、旧道の方に戻りましょう。
 上の写真にある旧道のガードレールです。
 現在の路面は土を盛って造ったので、
 段差が出来てます。
 道に歴史あり、って感じで
 こういうのもいいですね。
 
 現在の路面はこんな感じ。
 簡易舗装と言うのでしょうか?
 新しめのアスファルトです。
 まっすぐ行った先には国道8号線があります。
 そこにも車止めのトラ縞ブロックが
 置いてあります。
 地図を見ると国道を渡った向こう側にも
 旧道らしい道が続いてます。
 
 最後に橋を横から見た写 真を1枚。
 単純なコンクリート製の橋ですね。
 車道としての役割は終わってますが、
 今は歩行者用の橋として利用されてます。

 じゃあそろそろ、本来の目的地
 明治の鉄道トンネルを見に行きますか。
 そちらはまた、別のレポートで。

[2005年10月現在]

偶然見付けた国道の旧橋梁です。
隣には撤去された橋の土台、脚層または礎段と言われる物が川の中に残ってました。
由緒がありそうな水門といい、中々あなどれない場所です。
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