【岐阜県・中津川市-東股谷の吊り橋】
岐阜県中津川市を代表する渓谷、付知峡には沢山の吊り橋があります。
その中でただひとつ、渡れない吊り橋が…
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 滝巡りの散策コースに
 いい感じの吊り橋がありますが、
 ひとつだけコースの外に、
 関係者以外立入禁止の橋が
 隠れてます。

 散策路を歩いて来ると、
 引き返す道と
 キャンプ場に行く道とに
 分かれる所に出ます。
 他の人は、引き返す方に行きますが、
 私はキャンプ場の方に行きます。
 なぜならこの先にも吊り橋があるから。
 でも今回の物件はこれ。
 道端に立入禁止のバリケードが…
 
 バリケードが目的の物件じゃなくて、
 封印されたその先。
 これです。
 さっきまでの滝観光の為の橋とは違い
 実に実用一点張りの吊り橋です。
 でも、主塔の屋根が
 ちょっとカワイイ。
 
 急な階段を下りて、
 主塔の所まで来ました。
 念の入った事で、
 ここにまでチェーンで封鎖してあります。
 主塔は木製で、
 黒く塗って防腐措置をしてあるけど、
 これじゃまだ心配らしく
 屋根をのっけてあります。
 
 床板はエキスパンドメタルです。
 以前の橋桁は木造だったらしいです。
 まあ、木の板じゃ
 耐久性に問題があるし、
 金属製の方がいろいろと
 都合がいいのでしょう。
 そしてこの橋は
 対岸に向かって下ってます。
 角度は30度くらいでしょうか?
 
 30度も角度があって
 木の板じゃ滑りそうだ。
 雨が降って濡れると
 滑る関係者続出だったのでしょう。
 …そんなワケないか。
 上流側は岩が転がる「ゴーロ」。
 向こうにはパイプの砂防ダムが。
 
 下流側には何かの施設が…
 これは水道用の取水施設です。
 今回の吊り橋は、
 この取水施設の為の橋ですね。
 大事な水源なので、
 関係者以外立入禁止にしてる訳です。
 
 対岸まで「下りて」来ました。
 こっちも屋根付きですね。
 むむ。よく見たら主塔が傾いてる。
 
 離れた所から
 橋桁を見ると傾きがよく分かる。
 

 こっちは対岸の主塔の側面です。
 これ以上傾いたら
 階段が必要になるね。
 橋桁の下に見える
 四角いコンクリは取水口です。
 取水堰じゃないようです

 
 今はオール金属製の橋桁ですが
 以前は木造だって言うじゃないですか。
 その時に渡れてたら
 もっとスリルがあったでしょう。

[2013年5月現在]

観光地の一角にある、関係者以外お断りの吊り橋。
無愛想な程、実用的な橋は逆にそそりますね。
ただ、水源の橋なので、気軽に渡ることは控えた方が良いでしょう。
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