【愛知県・豊根村-花の木橋】
愛知県の最高峰・茶臼山の麓の県道上に架かる吊り橋です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント

 
 愛知県最高峰と言っても
 たったの1415mですがね。
 その茶臼山から
 県道506号線で下って来ると、
 目の前にいきなり現れます。

 これですね。
 まるで道路が川になったみたいだ。
 左側の主塔が小さい
 「片タワー型」と言う形式の物です。
 手前にも橋があり
 こっちも「はなのきはし」です。
 親柱?の上に何か載ってますが、
 それはまた後で。
 
 いつもと順番が逆で
 いきなり橋の下から見ていきましょう。
 今回は下が道路なので楽勝です。
 で、新しい橋なので、
 ガッチリとした造りです。
 2本の太い鉄骨を細い鉄骨で補強しており
 背の低いプレートガーダーのようです。
 

 橋桁の真ん中には看板が付いてます。
 「ブルーベリーの里 とよねむら」
 「グリーンステージ花の木」
 豊根村のPRの看板ですね。
 グリーンステージ花の木は、
 ここいら一体にある
 体験型観光施設のことです。

 
 橋を通り過ぎて
 少し離れた所まで来ました。
 ここに観光施設があるって知らせるには、
 吊り橋だと効果的ですよね。
 これ自体が看板になってるんだ。
 まあ、看板も付いてますし。
 
 では、渡ってみましょう。
 花の木橋の名前の通り
 花がいっぱい咲いてます。
 オレンジ色の素朴な花ですが、
 見頃が過ぎて、しぼんでいます。
 
 橋は高い所に架かってるので、
 階段で上がって行きます。
 なんだか歩道橋みたいだ。
 しかも踊り場がある。
 あ。あんな所に銘板があった。
 
 明朝系フォントで
 「花の木橋」と書いてあります。
 銘板が整った字で書かれてると
 逆に違和感があります。
 やはり銘板は手書きであるべき?
 
 振り返って、こっちの主塔です。
 片タワー型なので低いです。
 アンカレージのスペース的な制約で
 こんな形になるそうですが、
 ここもアンカレージは
 階段の下にありました。
 さっきの踊り場がそれです。
 上手い具合に組み込まれていて、
 横から見ないと分からないです。
 

 向こうの主塔は逆に高いですね。
 高欄が歩道橋タイプだ。
 思った通り、歩いても揺れません。
 やはり重い橋桁は揺れないみたいです。
 こんなに重くて頑丈な橋桁なのは
 下に車道が通ってるからでしょうか?

 
 その下の県道も見てみましょう。
 県道の花の木橋です。
 右側に変な物が写ってますが、
 これは「河童」のコンクリ像です。
 路上観察ネタになりそうなのに、
 まったく触れないのは…
 ここでは出せないモノがあるから。
 河童のあそこには、
 珍なる宝が堂々とあるんです。
 気になった人は現地で見て来てね。
 
 床板は手堅く金属製です。
 滑り止めも付いてて
 雨の日も安心です。
 
 対岸の… じゃなくて
 西側の斜面の上に来ました。
 …いや、「斜面の上」もおかしいかな?
  反対側に来ました。
 まあ、そんなところが無難ですね。
 で、こちらの主塔は向こうに比べて
 倍以上の高さです。
 まるで100m級の橋のようだ。
 
 すごいメリハリの効いた姿ですね。
 短い橋なんだから、
 こんなに高い主塔じゃなくても
 よかったんじゃ…
 でも、このアンバランスさが
 逆に目を引く。
 設計者の作戦勝ちか?
 
 最後に親柱?の上の謎の物体を…
 タヌキだねぇ・・・
 徳利と大福帳を持った
 いわゆる、信楽焼のタヌキです。
 これは金属製だけど。
 何故にタヌキが?と思ったら、
 豊根村のキャラクターがタヌキだった。
 「ポンタ」だって。
 たぬきち君じゃなかったね( ̄▽ ̄)
[2012年8月現在]

県道506号線上に架かる「花の木橋」は、
「グリーンステージ花の木」の施設を行き来する為の吊り橋です。
野外バーベキューやテニスコート、弓道場、グランド、
民族資料を展示しているビジターセンター施設などがあり、炭焼き等の体験も出来ます。
敷地の中には、天然記念物・ハナノキの自生地があります。
カエデ科の植物で、別名ハナカエデとも言い、3・4月に赤い花を付けます。
橋の名前も、この花からとられたものでしょう。
道ネタ「橋梁」TOPへ…