【福井県・大野市-箱ヶ瀬橋】
福井県大野市にある九頭竜湖に架かる大きな吊り橋。瀬戸大橋の試作として造られた橋です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 九頭竜湖沿いの、
 国道158号を走ると、
 よく目立つ所にあります。
 国道沿いに駐車スペースもあるので、
 気軽に訪問できます。

 まずはバイクで橋を渡って
 南側に来ました。
 さすがに瀬戸大橋の
 プロトタイプなので、
 まったく揺れません。
 アンカレージは地面に隠れてるけど
 かなり大きそう。
 
 プロトタイプだけあって
 姿も瀬戸大橋に似てます。
 頑丈そうな補剛トラスが
 付いてます。
 電車は走ってませんが…
 
 立派な橋だけあって、
 銘版があります。
 「はこがせばし」
 ここでは「ばし」と
 濁音になってます。
 
 では歩いて橋を渡ってみよう。
 主塔は、ばかでかいです。
 瀬戸大橋の半分ぐらいでしょうか?
 
 主塔の下には
 こんな施設がありました。
 「箱ヶ瀬量水塔」だそう。
 ダム湖の水位を
 測るためなのでしょう。
 小屋の下から
 丸いパイプが延びてます。
 
 大きな橋だけど、
 道の幅は1車線ですね。
 普通車がすれ違える程度です。
 しかも、高欄が車用なのか、
 歩行者からすれば
 低くて怖いです。
 もうあと50cmは欲しいところ。

 橋の真ん中まで来ました。
 ハンガーケーブルが
 面白い形をしてます。
 他の橋でも見掛けますね。
 箱ヶ瀬橋は荷重制限が
 無いそうですよ。
 すごいですねぇ。
 

 3本まとまった
 ハンガーケーブルに
 こんな物が貼ってあった。
 「17’上流右岸側」
 17って2017年のこと?

 
 これは九頭竜湖の
 下流側を見てます。
 この先に九頭竜ダムが
 あるわけです。
 今は春なので、
 あちこちに桜が咲いてます。
 
 国道側に来ました。
 アンカレージの所に
 階段があって、
 ちょっとした園地のように
 なってました。
 ここにも桜がありますね。
 
 南側のアンカレージと
 同じ物があります。
 ここの下流側に看板があって、
 「ああ九頭竜ダム」という
 歌の歌詞らしきものが書いてあります。
 「消えたふる里九頭竜ダム」
 なんてのがあったので、
 ダムにより故郷を追われた人が
 書いた歌なんでしょうね。
 
 こっちの銘版には
 「箱ヶ瀬橋」
 ガードレールが邪魔。
 
 最後に桜越しに1枚。
 観光パンフレットに
 載ってそうな感じになった。

 [2017年5月現在]

「箱ヶ瀬橋」は瀬戸大橋の試作として造られた橋です。
各種データが、瀬戸大橋建設のために使われたと言います。
1967年11月完成。橋長は266m、幅は4.4m。
パラレルワイヤー・スピニング工法により、メインケーブルを架設しました。
この工法は工場でワイヤーをリールに巻取り、それを現場でスピニングホイール(糸車)に掛け、
アンカレージの間に1本1本渡していって、メインケーブルを作る工法です。
あの太いメインケーブルが、そんな方法で作られていたとはビックリです。
県道230号線の橋で、別名「夢の架け橋」と言います。
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