【国道158号線-線形改良廃道】
岐阜県白鳥町を通る国道158号線は、油坂峠を越えて九頭竜湖に至ります。 その途中に有る線形改良廃道です。
油坂スキー場東側から白鳥町を望む。
左のカーブが国道。直線の高架道路が油坂峠道路です。
油坂峠道路と国道158号線の接するポイントより撮影。
山の斜面の物凄い所を通っています。


油坂峠について

油坂峠は越前地方と美濃地方を結ぶ、美濃街道の要衝に位置します。
現代的に言えば、福井県和泉村の九頭竜湖と岐阜県郡上市白鳥町を結ぶ、国道158号線の途中の県境にある峠です。
油坂峠は歴史も古く、室町時代の「太平記」にも記述があります。
江戸時代になると物資の輸送、大名や役人の通行など、軍事・政治・経済における役割は大きくなっていきました。
今でも当時の旧街道の峠道が、国道の途中から峠に向けて残っているそうです。
明治時代になり、油坂峠には人が通るための油坂隧道が出来ました。
当時の隧道は人間が2人並んで通れる程の幅しかありませんでしたが、昭和14年にトラックが通 れるぐらいの幅に改修されました。
昭和61年には油坂峠道路が出来て、福井〜岐阜間はさらに快適に通行出来る様になりました。

油坂峠の「油坂」の由来には2つの説があります。
【脂汗説】昔は白鳥側から急坂を登っていったといいます。あまりの急坂に汗のかわりに脂じみたモノが出たから。という説と。
【血潮説】信長の一向一揆征伐の際、油坂峠を守った一揆軍を攻め滅ぼした時、流血によって峠道が滑って歩けなかった。という説。
いずれにしても、峠と人の生々しいかかわりより付いた名前であるのは変わらない様です。
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