【国道157号線-佐原廃道】
岐阜県本巣市佐原にある佐原トンネルには、短いながら旧道があります。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 

 国道157号線といえば、
 温見峠が有名だけど、
 この廃道は本邦初公開かも?
 いやそんな大袈裟なものじゃないけどね。

 この廃道の全体図はこちら。
 別窓で開くよ→■周辺図■


 国道157号線を走っていると、
 佐原トンネル手前にあやしい脇道が…
 十中八九、旧道ですね。
 さっそく入ってみましょう。
 でもその前に、ちょっとトンネルに注目。
 坑門はあっても、
 ポータルと言う部分がありませんね。
 それに遍額が、坑門の横の立て札です。
 見えますかしら?
 なんかすっごいシンプル。
 さて、一通りトンネルを堪能した所で、
 旧道へレッツゴーです。
 
 何でも無い道を少し行くと、
 出ました、通行止めのバリケード。
 旧道改め廃道に昇格です。
 世間一般では降格だけど、
 ある意味レベルが上がったという事で…
 期待させてくれる景色よね、これ。
 道が徐々に緑に侵食されつつあります。
 わかりにくいけど、
 バリケードの左側に森の中への山道があります。
 まあ山道は関係ないのでパス。
 ガードレールが、まるで私を誘うように
 奥に延びています。
 
 廃道の雰囲気が出てきました。
 この路面の状態なら、
 バイクでも通れそうですが、
 廃道は徒歩でというのが基本スタンスなので
 歩きで探索しています。
 倒木が斜面にころがっていて、
 道として管理はされていない模様。
 でも、人が通っているのか、
 そんなにひどい荒れ具合じゃありません。
 しかし、ここが国道だったなんて…
 トンネル造って正解ね。
 
 こんな景色を見ると、
 木々が山の上から流れ落ちてくるみたいです。
 ここなんかは、大きな崖になっていて、
 かなり山を削って道を通したのでしょう。
 植物の下から、落石よけのネットが見えてます。
 国道をちょっと離れただけで、
 旧道は、静寂な風景となってしまいます。
 

 こんな所にもありました。仏様。
 馬頭観音と釈迦如来でしょうか?
 山側の法面の窪みに安置されています。
 野の花が供えられていて、
 今でも人がお詣りに来ていますね。
 こういうのって何かいいです。
 心がなごみます。
 新しいものの様に見えますが、
 刻まれた文字の雰囲気から、
 案外古いものかもしれません。

 
 まだまだ廃道の景色が続きます。
 なんか現道時代の半分の道幅しかないのね。
 草伸び放題で、木も枝を切られないので、
 どんどん路上に覆いかぶさって来ます。
 廃道自然化計画進行中ってとこですね。
 いずれここも、森に変わってしまうのでしょう。
 それにしても、これといった特徴のない道です。
 正直レポートに困りますね( ̄▽ ̄)
 将来この廃道が通行不能になれば、
 このレポートも価値が出て来るでしょう。
 それまで、このサイトがあればの話ですが…
 
 前方の景色が開けて来ました。
 廃道区間も間もなく終わりです。
 右側に佐原トンネルが見えています。
 ちょっとトンネルの部分を隠して見て下さい。
 それがこの廃道が現役だった頃の景色です。
 いや、昔より草が多いかな?
 
 こちらが反対側の坑門です。
 向こう側の物よりは、しっかりとした造りです。
 今の流行りなのか、
 白百合とホタルのレリーフがあります。
 トンネルの中をよく見ると、
 反対側の坑口が見えています。
 実は400m位しかない、短い廃道なのでした。
 ほんど小ネタレベルですね。
 そう言えば、2枚目の写真の所には、
 「不法投棄監視 常時パトロール中」
 なんて看板があったので、
 不法投棄を防止するために
 通行止めになっているのかもしれません。

なんと言うか、廃道の雰囲気を気軽に楽しめる道でした。でも、ゴミは捨てないようにしましょう。
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