【春日井市-軍需鉄道・鉄橋跡】
愛知県春日井市は、戦時中には多くの軍需工場がありました。
現JR中央本線に物資を輸送するための鉄道跡の橋が、今も国道の上に残っています。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 何でこんな所に鉄橋があるの?
 昔から不思議に思ってたけど…
 そうか、軍需工場から武器とか運んでた
 鉄道が通ってたのか。
 な〜るほど。
 それならば、しっかり見て来ましょう。

 橋の場所はココ→■周辺図■

 春日井市を東西に横断してる
 国道155号線の途中にこの橋はあります。
 場所は西山町と鷹来町の境。
 国道を走ってても、ちょっと気付きません。
 郊外の農村風景と住宅地が広がってます。
 それに、この辺りにはレストランとかが多くて、
 ちょっといいかも?

 写真じゃ逆光になってわかりずらいけど、
 手前の茶色の鉄橋が目的の橋です。

 橋の隣の道からの方がよく見えます。
 見ての通り「中路プレートガーター橋」です。
 保存状態もよく、立派な物です。
 そう言えばこの橋って、
 以前緑色だったような・・・
 色塗り直したんだろうか?
 でもよく見たら塗料が剥がしてあった。
 オリジナルの状態に戻してあるの?
 

 っていうか、これって錆び止めかな?
 橋桁はあるけどレールは無い。
 戦争遺跡として保存されてるのかな?

 下を通る国道が丸見えになってます。

 
 国道から見上げるとこんな感じ。
 橋台はコンクリート製です。
 何の特徴もありません。
 ここを武器を満載した列車が
 通っていた時代があったなんて…
 平和が一番ですね。

 鉄橋があるってコトは、
 線路が通ってた跡も残ってるんだろうか?
 まずは、橋より北側を見てみた。
 車道の東側、写真では道の左側に
 それっぽいスペースがありました。
 っていうか、誰かの家の敷地になってますが?
 それより先は、よくわからない状態に。
 
 それより、南側の方がはっきりと
 線路の跡が残ってます。
 あきらかに不自然なスペースがあるね。
 道の横の草地はアヤシイです。
 ここの他にも橋台が残ってる所も
 あるらしいです。
 今となっては、道路の道筋だけに
 線路の跡を見る事が出来ます。

[2006年6月現在]

下街道が通り農業や各種産業が栄えたこの地には、拳銃などを作る軍需工場がありました。
戦争が始まってからは軍需工場の生産も伸び、人工も急増しました。
軍部の意向もあり、昭和18年に勝川町・鳥居松村・篠木村・鷹来村が合併し、春日井市が誕生しました。
春日井市に数カ所ある軍需工場が、現・鷹来町周辺にあり、
そこから物資を運ぶ鉄道が、中央本線まで延びてました。
今回のレポートの鉄橋も、その鉄道の一部です。
ちなみに、鷹来町にあった工場では、秘密兵器「風船爆弾」も作っていたそうです。
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