【長野県・南木曽町-額付川吊橋】
南木曽町で橋を探していたら、国道256号線より北側の上段地区に、吊り橋を見付けました。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 南木曽の吾妻地区では、
 すでに4つの吊り橋を見付けたけど、
 まだまだありました。

 吾妻の橋まとめて1枚に描いた→■周辺図■

 国道から北に向かって曲がると、
 集落内のややこしい道を通ります。
 橋は川にあるので、
 川をめざして走ります。
 途中、地図を確認しつつ着いたのがここ。
 路面が荒れてひびだらけです。
 車なんて通りそうも無い雰囲気です。
 さて、橋は左側の奥にあります。
 看板に橋の名前が書いてあった。
 「額付川吊橋」だそうです。
 
 もうひとつ、看板に書いてある標識が…
 「とーちゃんじてんしゃかってー
  あれはおとなようだ」標識だ。
 つまり、歩行者と軽車両専用の道です。
 遊歩道かと思ったけど、
 ちょっと違うようです。
 先程の看板に「蘭地区施設連絡道路」
 って書いてありました。
 
 橋は歩道に入ってすぐ。
 まあ、上の写真でも
 すでに見えてたけどね。
 環境に優しそうな木造主塔です。
 木を切ってる時点で、
 環境に優しくなさそうだけど、
 まあいいか。
 貼り紙がしてあって、
 「5人同時に渡らないでください」とある。
 4人までしかダメってこと?
 
 昭和56年に出来た橋だそうですが、
 ちょうど30年前になりますね。
 その割にはきれいなような…
 補修されたみたいです。
 大きな“バッテン”が付いてる。
 なんか、すごいテキトーっぽい。
 良く言えばワイルド。
 てっぺんに屋根がのってるし。
 
 これだけしっかりとした作りだと、
 揺れ方は単調です。
 上下に揺れるだけですね。
 
 30年経ってるので、
 ケーブルがいい具合に錆びてます。
 ハンガーケーブルを留めてるのは
 縦に3つ並んだボルトですね。
 このタイプは初めて見ました。
 
 橋の上から上流の方を見ると
 遠くに南木曽岳が見えます。
 下の川は「額付川」です。
 「がくつきがわ」と読むらしい。
 「ひたいづけかわ」と言う情報もあったが
 たぶんガセでしょう。
 
 対岸の主塔も同じデザインですね。
 上にのった屋根は
 この写真の方が分かりやすい。
 そう言えば、バッテンの真ん中
 角材がクロスしてる所が
 繋がってないけど、
 これじゃ補強の意味がないんじゃないの?
 
 橋桁を裏から見てみると、
 吊り桁とかが金属製で、
 とても頑丈そうです。
 
 地形図で見ても橋の先に
 道が描いてなかったのに、
 実際には、こんなに整備された道が
 続いてます。
 これが「蘭地区施設連絡道路」ですね。
 どうやら、ここから南に向かって行き
 国道のあたりまで繋がってるようです。
 
 その連絡道路のすぐ横にこんな物を発見。
 ログハウスの廃墟?
 周りは薮になってるけど、
 物置き小屋として使ってるのかも?
 中にはもちろん入れませんよ。

[2011年12月現在]

額付川に架かる額付川吊橋。木造の主塔を持つ吊り橋です。
現地にあった看板によると、橋は蘭地区施設連絡道路の一部であるそうです。
看板いわく「昭和五十六年第三期山村振興農林漁業対策事業により、本原地区と
上段地区を結ぶ蘭地区施設連絡道路として架けられた。」とあります。
別の看板には「桧笠の家・木地師の家〜尾越ヶ丘」と書いてあります。
桧笠の家・木地師の家とは、上の写真のログハウスの事でしょうか?
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