【国道421号線-蓼畑町廃道】
滋賀県東近江町蓼畑(たてはた)町にある、道の駅の真ん前の廃道です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 国道421号線沿いの道の駅
 「奥永源寺渓流の里」のすぐ前に
 短い廃道があります。
 いい具合に荒れてそうなので、
 雪がとけた頃合いに
 見て来ました。

 平成27年に出来た
 新しい道の駅です。
 廃校になった中学校の建物が
 再利用されてます。
 登山グッズや
 飛び出し坊やグッズが
 売られてますよ。
 
 駅の前はカーブになっていて、
 出入りには注意が必要です。
 今回の廃道は駅の東側、
 すぐそこにあります。
 前を横切る現道は
 2本の橋で旧道を迂回してます。
 
 現道から入った所は、
 釣り人の為の駐車場らしき所があり、
 川に降りる「入川口」もあった。
 利用されてる場所なので、
 ここらはきれいなもんです。
 でも、先を見ると
 バリケードが・・・
 
 ここからが廃道本番です。
 ガードレールを使った
 バリケードがあります。
 看板が付いていて
 「この先、土砂崩れにより
  通行止」とあります。
 崩れてるようには見えませんが。
 

 と、思ったら
 すぐ先に路肩が崩れてた。
 路面の下の斜面が
 高さ7mぐらい崩落してます。
 まだこれぐらいなら
 車が通れますよ。

 
 崩落した所から
 一気に荒れてきました。
 いかにもな廃道の景色です。
 

 3月下旬なので
 もう雪はなくなってるはずと
 期待してやって来たのに、
 まだ残ってました。
 まあ、このくらいなら
 問題無いでしょう。 

 
 相変わらず路面は
 落ち葉だらけで、
 大量の木が覆い被さってます。
 酷い落石がないだけ
 まだ危険は少ないかな?
 
 そんなわけなかった。
 大きく崩れてますよ。
 それに、今までで
 一番多い残雪があります。
 道幅いっぱいに崩れてるので、
 雪の上を歩かなくてはいけません。
 
 これが15cmぐらい積もっていて
 足がズボッと沈んで歩きにくいです。
 それに雪の上を見ると、
 石がたくさんのってます。
 雪が積もった後に
 落石があった証拠です。
 これはけっこう危険だ。
 目の前には路面がなくなってるし…
 
 ついに完全に埋まってしまいました。
 ガードレールが
 土砂を受け止めてるせいで、
 みっちり積もってた。
 しかも雪も積もってて、
 歩ける所が
 ガードレールの脇しかないよ。
 
 下を見ると
 ほぼ垂直の崖になってた。
 今ガードレールが力尽きたら
 岩ごと川に落ちちゃいます。
 これじゃ、本格的な廃道探索だ。
 
 通り過ぎてから
 振り返ってみたら大変な事に。
 こっちから来てたら
 ここで断念してしまいそうな位
 酷い土砂崩れだ。
 これじゃ通行止めも納得だ。
 
 あんな酷い崩落はもう無く、
 安心して歩けますね。
 と、思ったら
 まだ土砂崩れがあった。
 でもこれなら大丈夫。
 しかし、泥が酷くて
 土砂の上を歩くしかなかった。
 
 泥地帯を抜ければ
 後は落ち葉だけ積もった
 普通の?廃道です。
 もうあと少し。
 左には現道の橋があります。
 「黄和田橋」です。
 
 こちらのバリケードは
 ちゃんと立ってます。
 傾いてますが…
 後は現道に出てお終い。
 
 しかし、現道との間に
 大量の残雪があって邪魔された。
 なので、横のガードレールを越えて
 脱出さざるを得なかった。
 短い廃道なので、
 さらっと流して終わりになると
 思ってましたが、
 なかなか面白い探索でした。

[2017年3月現在]

つねに落石があるらしく、探索に気の抜けない廃道でした。
そんな危険な道なので、国道の改良に際してバイパスで迂回されてしまいました。
国道421号線と言えば、石榑峠のコンクリブロックが有名でしたが、
その他にも1車線のすれ違い困難な場所がありました。
今では改良されて、走りやすい道になっています。
道ネタ「廃道」TOPへ…