【国道418号線-遠山廃道】
長野県飯田市南信濃を通る、国道418号に隣接する廃道です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 あの酷道418号も
 改修されて随分良くなってます。
 それでも残る過去の残骸。
 まだ廃道になったばかりで
 きれいな状態ですが
 レポートしましょう。

 場所は国道418号の東のはじっこ、
 新しく出来た清水トンネルから
 2.5kmぐらいの所にあります。
 新しい道の山側に
 細い道が張り付いてます。
 とりあえずコンクリのブロックで
 ブロックされてる。
 
 新しい方は平坦な道だけど、
 旧道は少し高い所を通ってます。
 これ、現役だった頃は、
 河原までもっと高低差がありました。
 
 こんなブロックが
 ガードレール代わりに並んでいて
 歴史を感じますね。
 
 上の場所を逆から見ると
 旧道との高低差はあまり無いのが
 分かります。
 下の広場は埋め立てられた所で
 以前は河原でした。
 だから地面は、あと4〜5mぐらい
 下にあったわけですね。
 遠くに見える川と道の高さ分ですよ。
 
 では、旧道に戻りましょう。
 旧道になって日が浅いので、
 全然荒れてませんが、
 枝が落ちてますね。
 これから落石や倒木が増えて
 廃道化一直線です。
 
 この旧道には橋が2本あり、
 これが1本目の「巻沢橋」。
 赤い橋です。
 上り坂の途中に架かってます。
 
 圧迫感を減らすためなのか、
 親柱や高欄は斜めになってます。
 その親柱には「巻沢橋」「巻沢」
 「まきざわばし」
 「昭和39年12月25日竣功」
 クリスマスだ。
 
 下から見ると
 プレートガーダーなのが分かります。
 橋は巻沢をまたいでますが、
 沢には水が流れてません。
 
 倒木はすでに落ちてる。
 いつこんな物が落ちてくるか
 分からない危険があるわけですよ。
 
 さらに歩いて来ると
 道の上にフェンスが…!
 ナニコレ?
 
 とりあえずフェンスは
 置いといて、
 今までの道を見てみよう。
 いつの間にか高い場所に来てる。
 
 上の写真には、
 旧道上に落石が写ってますが、
 落石が増えてきました。
 このフェンスは
 落石防止の為でしょうか?
 ここにしかなかったので
 ここが一番危ない所なのかも。
 
 フェンスはここまで。
 落石危険地帯は脱したのでしょうか?
 まだ落ちてるけど…
 フェンスのあるあたりから
 下り坂になっていて、
 新道が近づいてきました。
 
 1車線はここまでで
 ここからは2車線ありました。
 幅は広くてもお払い箱。
 線形改良なのでしょうがないですね。
 右側に現道に繋がってる
 所がありますが、封鎖されてますし、
 正面はガードレールに塞がれ
 路面のアスファルトははがされてます。
 
 旧道部分の一番はじまで来ました。
 アスファルトの途切れる所には
 2つ目の橋があります。
 親柱は無くて
 銘板が橋桁に付いてました。
 「野口沢橋」
 「しゅん工昭和58年11月」

[2018年3月現在]

地形に合わせた線形なので、アップダウンのある旧道です。
ここのすぐ西側にも、旧道の痕跡があります。
現道の新しい野口沢橋の竣工が平成28年(2016年)なので、
2018年現在で、旧道歴2年になります。
旧道が現役時代の様子が、ストリートビューで見る事が出来ます。
道ネタ「廃道」TOPへ…