【国道361号線-船渡峡廃道 周辺図】
国道361号線の中之宿トンネル前後には、船渡峡という景勝地があります。
ここはその昔、断崖絶壁の難所を街道が通っていました。

中之宿トンネルの西の坑門の前に、かつての難所「地蔵尾の下道」のいきさつを記した看板があります。



野麦峠への近道が、国道の旧道の川をはさんだ対岸の断崖に通っていたそうです。
行商人の市蔵がここに道を造るべく、人々と協力して岩場を切り開き、ついに830mに及ぶ道を造りました。
のちに市蔵の開いた道は「飛騨の青の洞門」と称されるようになったそうです。
現在もこの道は、断崖の横に残っているらしく、詳しい事が「ぎふこくナビ」の「鳥屋峠」の所にあります。


上の地図の「船渡峡」の文字がある場所から見た対岸の景色です。
この崖のどこかを「飛騨の青の洞門」が通っていました。
見るからに危険そうな断崖が続いています。


昭和5年発行の高山の地形図には、それらしい道が描かれています。
赤い部分が探索した旧道ですが、現在の道筋とは微妙に違っていて、船渡橋より以前に
橋が架かっていたのがわかります。
ここより下流にある「朝日ダム」建設の際に、付け替えられたのでしょう。
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