【愛知県・県道33号線-南白坂廃道】
愛知県瀬戸市から豊田市を通る県道に見付けた廃道です。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 古〜い地形図を見ていて見付けた
 今は無きルート。
 現在の地図にも、
 それらしい道が描いてある。
 でも、旧道なんてあったかな?
 【周辺図】も確認だ。

 旧道があるのはこちら。
 瀬戸市の中心から東に向かって
 どんどん走って来ると、
 県道は森の中に入って行きます。
 小さな橋を渡ってすぐに
 路肩が広くなってる所があります。
 これは西を向いて撮ってますが、
 ここが怪しい。
 
 ありますね〜
 木々の間に道が。
 意識しないと、旧道には見えない。
 
 もう少し入るとよく分かります。
 完全に道です。
 Googleの地図にも
 この道は描いてあります。
 古い地形図を見なければ
 ここが旧道だとは思えないですね。
 道筋が旧道らしくないのです。
 
 路上に大量の落ち葉が積もってます。
 歩くとガサガサと良い音がする。
 旧道とは言え
 ガードレールとかの設備は
 見当たりません。
 その代わりに、
 コンクリの柱がずらっと並んでる。
 有刺鉄線が張ってあって、
 フェンスになってる。
 
 地図ではここで道が
 右にいってしまうのですが、
 旧道はまっすぐ進みます。
 で、右を見ると門があった。
 普通の民家にある物ですよ。
 これはフェンスに付けられた
 出入り口なわけですか。
 
 “門”を過ぎたら
 道は荒れ放題です。
 それでも平らな地面が続いていて
 旧道だというのが分かります。
 
 コンクリフェンスは
 旧道に沿ってずっとあります。
 この辺りは
 有刺鉄線が無くなって
 まったく用をなさなくなってます。
 
 さらに進むと
 現道に出てお終い。
 ガードレールに遮られて、
 道は繋がってません。
 向こう側からだと、
 冬の時期でも、
 ここは見えないでしょう。
[2019年1月現在]

現道からは見えない旧道ですが、
明治26年に発行された地形図には、現道とは微妙に違う道筋が描かれています。
今とはカーブの数が違うので、旧道の存在が分かります。
県道33号線の周辺には、東京大学農学部の演習林が広がっています。
コンクリのフェンスは、演習林との境界の柵なのでしょう。
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