国道257号線-清見廃道群-4】
岐阜県高山市清見町には、郡上八幡から高山を結ぶ、郡上街道が通っています。
現在は通称「せせらぎ街道」と呼ばれ、快適なドライブコースとなっています。
そのせせらぎ街道から下呂市に向う国道257号線沿いには、旧道らしき道があります。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 地図には普通に通れそうだった道は
 すでに不通でした。
 しかも西側から道をたどるにしたがい、
 どんどん廃道っぷりが増して来ます。
 次はけっこう長い距離があるけど、
 はたして車が通る事は出来るのか?

 さっきの所まで戻って来ました。
 ここからだと、旧道の道筋が変わったのが
 よくわかります。
 路面に付いてるタイヤの跡は
 バイクのものだろうか?
 跡が付くぐらいタイヤに泥が付いてるって事は、
 崩落した土砂を乗り越えて来たって事?
 物好きですね〜
 まあ、気持ちもわからんでもないよ
 それで、次の廃道は正面に伸びる道です。
 
 こっちはトンネルのおかげで
 一足先に廃道になった旧道です。
 大きな倒木がころがってるけど、
 片付けてあるのかな?
 いきなり“これ”です。
 
 ここから「笈谷トンネル」が
 ちょっと下に見える。
 旧道は坂になってるようです。
 しばし現道とはお別れ。
 馬瀬川と共に山を廻り込んで行きます。
 
 こんな所にも轍が付いてる。
 これは自転車なのかな?
 自転車で山を越える山チャリストの
 挑戦の跡だろうか?

 まだ、アスファルトはきれいです。
 カーブミラーも健在。
 でも、やはり廃道だけあって、
 落ち葉や枝が散乱しているし、
 落石も所々に落ちてます。
 

 ついに土砂で埋め尽くされた所もありました。
 SUVでなら楽に通れる程度です。
 山の方を見ると、
 ちょうど谷になっていて、
 そこから流れて来た土石流のようです。
 豪雨や台風の時は、
 通らないほうがいいですね。
 当たり前ですが。

 
 しかもすぐ先には、
 路肩が崩落した所も!
 最大50〜60cmぐらい落ちてます。
 雑草のおかげで崩れてるように見えないけど、
 落ちたらその下は馬瀬川の急流です。
 車での通行は注意が必要です。
 車が通れるのかって?
 軽自動車なら通れるかな〜・・・
 って感じですか?
 いや、だからと言って
 無理はしないでください。
 

 さっきみたいな土砂崩れは
 まだまだあります。
 いきなり土石流に押し流される危険は
 ゼロではないのです。

 
 しかしすごいなぁ。
 本当にここが元・国道だったの?
 道せますぎです。
 たぶん現役時代もこんな感じだったのかも。
 まさに崖っぷち。
 こんな所を車で通るなんて
 絶対イヤよねぇ・・・
 しかも、こういう所って
 かならず崩れてるもんです。
 ああ。やっぱりありました。
 
 落石が防護ネットを破って
 路面上にまで押し寄せてます。
 せまい道幅がさらにせまくなってる。
 これは固い砂岩のようです。
 かどがとがってるので、
 タイヤをパンクさせるかも?
 さすがにここには、
 車が通った跡はなかったです。
 
 国道だっただけあって、
 ちゃんとすれ違いのスペースがあります。
 ちょっと安心かな?
 でも気休め程度ぐらいだけど。
 
 道の真ん中に苔が生えていて、
 ますます廃道らしい景色ですね。
 地図によると、
 このあたりで林道が分かれてるそうだけど、
 なかなか着きません。
 あ。でも先に見えるあれは・・・
 
 「通行止」の看板だ。
 ここで北に向って林道が延びています。
 なので旧道は、林道のために今でも現役です。
 廃道はここまで。
 
 道のかたわらにはこんな看板が…
 え〜、なになに
 「清見村自然景観保全地区」ですって?
 自然景観っていうけど、
 廃道の存在は、景観保全的にどうなの?
 看板も落ちちゃってるし
 なんだか無理そうだ。
 この看板自体景観を壊してるし、
 せめてトタンなんかにしないで、
 木の板にすればよかったのに。
 
 林道を過ぎたら、とたんにきれいになった。
 幅も心無しか広くなったみたいです。
 でも、カーブミラーに鏡が無いけど。
 大丈夫なの、これ?

 と、まあこんな感じで、
 しばらく歩くと旧道もお終い。
 
 道の左右に立ってるポールは、
 旧道を通行止する時に使うのでしょう。
 現道はもうすぐです。
 
 旧道は「笈谷トンネル」の東側にでて
 「多釣橋」のたもとに合流して終わり。
 こうして現道と比べてみると、
 昔の飛騨の山越えの大変さが
 よくわかりました。

[2006年10月現在]

今回の「清見廃道群」は歩きで見て廻るのもいいですが、
マウンテンバイクなんかで走ると、もっと楽しめそうです。
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